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ニュース〜医療の今がわかる

壊れているのは医療ではなく社会 医療構想・千葉シンポジウム①


 氏名聞きとれず
「4疾病5事業について、きちんとした筋道をつけるということで、千葉県でも医療連携パスを全国に先駆けて導入しているけれど、あれはどんなものか」

 竜
「私は、あれはインチキと思っている。厚生労働省が紙のパスだけいっぱい作って現場に負担を押し付けて。60年間、お上主導でやってきて医療崩壊してしまったのだから、今までの通達を全部破って一回全部組み立て直さないとどうしようもないだろう。千葉県がんセンターの地域連携パスというのは、レベルの低い病院とは連携しないという形で出した。これによりお互いにステップアップすることが可能になる。こういう話は非常に乱暴なので非常に反発を受けるところだと思うが、もう言ってしまったから仕方がない。

 通達行政ということに関連していうと、誰かが考えて出すんだと思うけれど、それがどういう結果を生んだのか誰も評価していない。日本の医療政策すべて、もっと言うと政策のすべてがそうかもしれない。評価してその反省に基づいて再び戦略を立てるということでなければ、いつまで経っても思いつきの猫の目行政が続く。がん対策推進法ができて我々は良かったのだが厚生労働省にはえらい迷惑だったようだ。なぜならば彼らは特定検診を推進しようとしていた。私、今診療所でアルバイトをさせてもらっているのだが、そこで特定検診をしていると腹が立ってくる。こんなことをして国民の命が守れるのか。なぜこんなことをやったのか、それでいったい何が改善したのか、エビデンスを出せと要求して検証したい。これほどの無駄遣いはないと思っているので、エビデンスが出ないようなら、やめさせてその分のお金をワクチンにでもがん検診にでも回せばいい。

 医療の世界には、たくさんの無駄遣いがあるのに、現場で知っている人が意見を出さないから厚生労働省の予算はあまり切り込まれていない。皆で検証してほしい。腹囲が男の人で85センチ以上あると本当に死んじゃうのか。

 今日は本当に興味深い演題を出していただいた。私自身が今日教えていただいたようなワクチンの問題を全く知らなかった。我々は専門バカになっていてお互いのことを全く知らない、これでは世の中動かない。情報を共有して知恵を集めることで少しずつ政策に反映させていければとっ考えている」

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