中医協人事が決定、日医執行部3人を外す
[長妻昭厚生労働相]
今日の会見、お集まりいただき、ありがとうございます。
2点ございまして、1つは中医協の人事が決まりましたので、発表を申し上げるのが1点と、もう1点が、後期高齢者医療制度に対して我々はまず「この制度の問題点を1つひとつ改善していく」ということを申し上げておりまして、それに関して通知を4つ、本日付で提出いたしましたので、それに対する広域連合宛てに提出しましたので、それについての説明の2点であります。
< 支払側について >
まず、皆様方のお手元に配布を申し上げておりますが、この中医協の人事でございますが、ここにご覧の通りでございます。基本的には再任の方が非常に多いのでございますが、一番目の代表区分が4つございます。
まず、一番上の保険者ならびに被保険者等々を代表する方々ということで、新任は、健康保険組合(連合会)常務理事であられる白川さん、連合の中島さんということでございます。
< 診療側について >
そして2番目といたしましては、「医師、歯科医師及び薬剤師を代表する委員」ということで、新任は京都府医師会の副会長であられる安達先生、山形大学医学部長の嘉山先生、茨城県医師会理事である鈴木先生、日本薬剤師会理事である三浦先生ということになっております。
< 専門委員について >
そして、専門委員の方の新任で申し上げると、日本放射線技師会の会長であられる北村会長という形となりまして、大変、えー......、まあ、この中医協の中で診療報酬の配分等々を決めていただく大変な、重要な委員会だと思っておりますので、我々も「医療の再生」というのが1つ、大きな目標でございますので、共にご指導いただきたいというふうに考えているところでございます。
< 日医執行部について >
この考え方の中で、非常に注目を浴びておりますのが2番の「医師、歯科医師及び薬剤師を代表する委員」の部分だと思いますけれども、そこに関しましては、これまでは「日本医師会の役員の方から3人」と、ま、こういう形になっておりました。
そして、あとのお2人は病院の代表と、こういう区分け、考え方だと思いますけれども、今回につきましては、医師会関係からはお2人ということ、そして、病院関係代表ということで3人ということで、その比率が、前の「3対2」から「2対3」ということで、比率を変えさせていただいていると。
ま、私どもの1つの......、今......、どこのお医者様も、今、大変、ご苦労され、疲弊されておられると思いますけれども、特に病院に対する手当てというのが喫緊の課題という状況に鑑み、そういうような形にさせていただいたところでございます。
その意味で、この医師会関係では、お2人でございますけれども......、この......、えー......、安達......、えー、先生につきましては、日本医師会の社会保険診療報酬検討委員会の委員長を務められ、大変、造詣が......、診療報酬に対して深く、きちっとした理論も持っておられる素晴らしい先生であると考えております。幅広い知識と深い経験を持っておられる方であると。
そして......、えー......、この鈴木先生に関しましては、これは......、この茨城県の医師会からご推薦をいただいた先生でございまして、どちらかと言えば、地方、そして医師不足が顕著な地域というところから、任命をさせていただききました。
安達先生が都市部だとすれば、そういう意味では、バランスを配慮して、大都市と地方など、地域のバランスにも配慮をいたしたところでございます。
ま、そして東日本と西日本といったバランスにも配慮させていただいたところでございます。えー......、そういうような考え方でございまして、今回、この5人の医師の方はすべて日本医師会の会員でもいらっしゃるということでもございます。
その中でもう1人、山形大学医学部の部長であられる嘉山先生でございますけれども、今まで中医協に大学の医学部の方というのが入ったということは最近はないというふうに認識をしておりまして、そういう意味では、大学の医学部ということで、嘉山先生にお願いをするということでありまして、ま、今回は幅広く地域の代表、病院等々、地域医療を含めた方々ということを、お願いを申し上げようというふうに考えた次第でございます。
< 専門委員について >
そしてこの専門委員でございますけれども、日本放射技師会会長であられる北村会長でありますけれども、今までコメディカルスタッフといたしまして、中医協には看護師さんは入っておられるわけですけれども、看護師さん以外のコメディカルスタッフとしては初めてではないかと考えております。その意味では、この放射線の方を......、北村会長を......、任命をさせていただいたということで......。
ま、我々としましては、今後、がん対策の一環としてですね、放射線治療の重要性も増してくるということ等も踏まえて選任をさせていただいたところでございます。
そしてこの専門委員ですけれども、大島専門委員(国立長寿医療センター総長)が任期途中で辞任をされました。大島先生におかれましては、来年4月に予定されているナショナルセンターの独立行政法人化の準備に専念するという観点から辞任の申し出がございましたので、その欠員分を北村会長という形になったわけでございます。
そして、次の件(後期高齢者医療制度に関する通知及び事務連絡の発出)でございますけれども......、これについては、皆様方に今日、発出した通知をお配り申し上げているところでございます。(以下略)