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新型インフル「小児の予防接種スケジュール、可能なら前倒しを」-厚労省


■接種場所に保健所などの活用を
2点目は、先ほどの冒頭の私の説明にも関係することですが、本日の委員会の席で10ミリリットルバイアル、子どもの場合は50人集めないと無駄になるのではないかという意見もございました。私たちは10ミリリットルバイアルが導入された前政権を引き継いで、インフルエンザ対策に取り組んでおります。そして9月の最終週、10月1日にインフルエンザ対策本部が開かれる前に、10ミリリットルバイアルを無駄なく使用するために、医療機関だけでなくて、保健所や保健センターで接種できるように各地域で連携を取りながら進めて行ってもらいたいという方針を決めて、都道府県の課長会議に10月2日に提出したところです。そのことをさらに加えますと、今感染者が非常に増加している。その中で子どもに対する接種も進めて頂きたいということになるのです。感染者とそうでない方々が、同じ空間、時間にできるだけならないようにする必要があると思いますので、さらにまた大変な患者さんの数、ワクチンを希望する方が押し寄せる状況があり得ますので、前にも言いましたように、医療機関や医師会等と調整して頂きまして、接種場所として保健センターや保健所などの活用をご検討して頂くよう、再度お願いいたしました。、これが2点目です。

■新型インフルかかったらワクチン接種必要なし
最後に3点目は、すでに新型インフルエンザに感染した方に対する国民の皆様にお知らせしたいと思います。基本的には新型インフルエンザに感染した方々については、ワクチン接種を受ける必要はないと判断しています。現在厚生労働省が行っているサーベイランスによりますと、新型インフルエンザを発症した方々のほとんどは、新型インフルエンザウイルスによるものです。当初はB型や他のものも入っております。今はほとんど新型です。今年の夏以降、A型のインフルエンザと診断された方については、新型インフルエンザに既に感染した可能性が高いものと考えられます。もちろん最終的には、そしてまた、本当に新型インフルエンザに感染したかどうかはPCR検査をしなければ分かりません。それをすべての方にやるというのもまた非効率的な話だとも思います。最終的には保護者やご自身の判断ですが、ワクチン接種を希望するしないについて、かかりつけ、あるいは近所の医師や医療機関によく相談して頂きたいと思います。各自治体ともですね、ワクチン接種のための準備や対応で大変ご苦労なさっておられると思いますが、国民の皆様の生命と健康を守るため、よりよい選択肢を考えた上での対応ですので、どうかご理解、ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

付け加えますと、11月3日に政府広報でスケジュール等が全国民の皆さんに行きわたっていると思います。しかし本日ここで発表したのはですね、すでにスケジュール、接種の順におおよその時期というものをお配りしているんですが、本日第3回目の出荷でこれで600万回分は接種できるということの中で、子どもに対して前倒しをすることが可能になったであろうという判断から、本日そういう通知を都道府県に対してださせていただいたということであります。


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