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診療報酬の議論、平常時に戻る ─ 約50日ぶりの中医協

■ 総会と基本問題小委員会の委員構成について
 

[遠藤久夫会長(学習院大経済学部教授)]
 これで一応、用意いたしました(新医薬品の収載など定例ものの)議題はすべて終わりなのですけれども、私のほうからですね、一つお諮りしたいことがございます。

 (中医協)基本問題小委員会と、(その上位の会議である)総会とは今は同じメンバーで構成した形でやっております。これはなぜかと言うと、昨年の秋以降ですね、(中医協委員の変更などの事情で1か月中断したため)非常に短い期間の中で議論しなければいけないということ(でメンバーを同じにしたの)で......。
 基本問題小委員会は(薬価を除く)診療報酬本体部分の原案をつくって総会がそれを承認するという形であったわけですけれども、そこのところを同じ人(メンバー)にしてしまえば非常に議論の効率性ができるだろうということで......。

 まあ、(審議時間の短縮のため)緊急避難的にやらせていただきました。今、ある意味で巡航速度に戻りましたので、本来であれば基本小委と総会とはですね、メンバーが違うことになります。
 基本小委というのは、1号(支払)側と2号(診療)側で、それぞれ(総会よりも1人少ない)6名が委員になるという形になるんですが......。

 ただですね、私がいろいろご議論をお聴きしていまして、やはりその、診療報酬の本体部分というのは非常に重要でありますので、さまざまなバックグラウンドを持った方々がですね、さまざまな視点からご意見を頂くということは大変重要だと思います。

 そういうことでありますので、これからもですね、「総会のメンバー」イコール「基本問題小委のメンバー」という形で議事を進行させていただきたいと思うんですけれども、いかがでございましょうか?

 (診療側の安達秀樹委員らから「異議なし」との声あり。支払側委員もうなずく)

 よろしゅうございますか? では、そのように対応したいと思いますので、事務局(保険局医療課)、一つよろしくお願いいたします。ありがとうございます。それでは、そのほか事務局から何かございますか?

 ▼ 2010年度の診療報酬改定を答申した2月12日の中医協総会で遠藤会長は次のように述べ、早い時期から積極的な議論を進めていく必要性を指摘している。
 「本日、このように答申することができたわけでありますけれども、心より私といたしましてもお礼を申し上げたいと思います。ただし、委員の皆さまはこれで少しはで楽にはなるんですけれども、この(診療報酬改定の)検証と、それから今後の課題というものが(答申書の)付帯条件に載っておりますので、これに速やかに着手することになります。また来年度以降、まあ、週2回というような厳しいペースではありませんけれども、また議論を積極的にせざるを得ない状態になりますので、その辺は覚悟しておいていただきたいと思います」

 

【目次】
 P2 → 総会と基本問題小委員会の委員構成について
 P3 → 「議論は最終的に告示や通知をもって完了する」 ─ 遠藤会長
 P4 → 「4月は1回で済むんじゃないか」 ─ 厚労省・佐藤課長
 P5 → 「4月は1回、5月の連休明けから2回ぐらいで」 ─ 邉見委員
 P6 → 「優先順位に合わせた開催日程を」 ─ 安達委員

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