診療報酬の議論、平常時に戻る ─ 約50日ぶりの中医協
■ 「4月は1回で済むんじゃないか」 ─ 厚労省・佐藤課長
[安達秀樹委員(京都府医師会副会長)]
いえいえ、その日程をおききしたかった。どれぐらいのペースでいくのか......。
[遠藤久夫会長(学習院大経済学部教授)]
基本的には皆さん、「今年度も比較的早いペースで議論していきたい」というお話だったと思いますので、それは事務局(保険局医療課)に伝えてありますけれども......。
次回の日程は大体いつ頃を考えておられますか?
[保険局医療課・佐藤敏信課長]
一応、4月を予定しております。4月に関してだけ言うと、ま、1回で済むんじゃないかと思っております。(5月以降の)詳細についてはまたご連絡させていただきたいと思います。
[遠藤久夫会長(学習院大経済学部教授)]
(診療側を見ながら)皆さんのご意見として、4月は1回でよろしいですか? (委員ら、ざわつく)
▼ 嘉山孝正委員(山形大学医学部長)が右隣の鈴木邦彦委員(茨城県医師会理事)に話しかけている。その後、左隣の安達秀樹委員(京都府医師会副会長)と相談中。
特に......、(看護師不足などが深刻な地方の中小病院を救うため)「地域格差(の解消)を議論したい」など、随分おっしゃっておられたので、ご意見があれば......。
▼ 相談中の嘉山・安達両委員から席が離れている邉見公雄委員(全国自治体病院協議会会長)が右手を小さく挙げた。邉見委員は11の病院団体でつくる日本病院団体協議会の次期議長を務める予定で、次期改定に向けたキーパーソンといえる。
今回の改定は、大学病院など特定機能病院を優遇する方針が"中医協の外"で既に決まっていた。そのせいか、邉見委員は高度急性期病院を手厚く評価することに対して特に異を唱えなかった。以前なら、「トップランナーよりも地域のセカンドランナーを」という主張をしたはずだが、今回は嘉山委員に道を譲ったように見えた。しかし、全国の自治体病院や中小病院の疲弊が叫ばれる中、こうした「大病院優遇策」を続けることに対しては思うところがあるはず。
(ちょっと苦笑いしながら)とりわけ、2号(診療)側のご意見が強かったと思いますが......。どうぞ、邉見委員。
【目次】
P2 → 総会と基本問題小委員会の委員構成について
P3 → 「議論は最終的に告示や通知をもって完了する」 ─ 遠藤会長
P4 → 「4月は1回で済むんじゃないか」 ─ 厚労省・佐藤課長
P5 → 「4月は1回、5月の連休明けから2回ぐらいで」 ─ 邉見委員
P6 → 「優先順位に合わせた開催日程を」 ─ 安達委員