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救急搬送のアンダートリアージなど、データ化へ

 
 
搬送結果3.JPG搬送結果重症度別.JPG搬送結果病態別5.JPGそういう状況で、全国調査と比較して、重症で4回以上照会している搬送が全国では4%、栃木は6.9%と、栃木の方が多いという状況です。重症に限ると少し少なくなってきます。つまり、軽傷・中等症は3次救急に行かなくてもなんとか地域で、近くで見ようということで、問い合わせを多くしてもらっているという状況があります。こういうような例は照会1回で決まる率が高くなっていますが、外因では骨折、打撲、創傷は一回で決まる率が低くなります。救急隊も病院の状態が分かってますから「外科の先生がいるところへ」とやっていると受け入れられにくい。また精神科関連、これもなかなか決まりにくいという状況が見えてきます。理由は、内因で、小児科や内科では「専門外」「処置困難」などが多くて「満床」は少ないですね。医師不在も担当医師がいないという意味だと思います。外因でも同じで、「専門外」「処置困難」というのが多いですね。
   
 
搬送結果病態別6.JPG搬送結果病態別7.JPG搬送結果病態別8.JPG搬送結果病態別9.JPG2008年の調査をまとめると、軽傷例では照会回数が多くて、重症例は速やかに受け入れが決まる。外因性や精神疾患などの背景疾患があると受け入れ決定までに照会回数が多いです。やはり受け入れ不能理由に「満床」は比較的少なくて、一部傷病で「専門外」「処置困難」が突出して多いです。救急隊は軽傷では近隣の1次や2次から照会して、3次を温存しています。ただ、2次病院のリアルタイムの情報がなくて特性がよく分からないということがあります。また、救急隊が2次判断でお願いしても、病院は「これは3次では」というずれがあります。
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