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救急搬送のアンダートリアージなど、データ化へ

  
それで、2次病院はどうなっているかということを調査することもあって、12月の調査です。大阪市と同じ時期にしました。受け入れ医療機関でも受け入れ後の転帰調査が行われています。迅速な搬送、適切な搬送が行われているかということや、アンダートリアージをなくすという目的もあります。
 
 
現場滞在10.JPG現場滞在11.JPGブルーが現場滞在時間、紫が選定時間ですね。栃木県では、2次救命では15分以内に重篤な症例を取りましょうということだったので、96.5%は15分以内に選定されています。長い例もあって60分以上という例もあります。その例は精神科で、精神運動興奮状態が何日も前から続いていて不穏であるという人が疲れ切っていて、どこの精神科も取ってくれないというのをなんとか収容したという例です。透析の患者さんが腹痛になって地域の病院に行けなくて非常に困ったという、地域特性による例もありました。
 
 
初診時程度で見ますとCPAは15分以内。重症ではこの2例以外は15分以内に運ばれていて、CPAはほとんど2分以内に選定されている例が多いです。この2例のうち一つは脳梗塞の既往がある方について再発が疑われて、救急隊も病院も2次判断。でも受け入れがなかなか見つからず、3件でも30分かかったという例です。もう一つは子宮外妊娠。これはバイタル変動がなく、下腹部痛のみでなかなか分かりにくかった事例です。搬送が何件か重なると問い合わせが重なり、1件の対応に時間がかかることもあります。こういう事例もありますが、多くの事例は15分以内に選定されています。
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