「医療の質」の調査、いまだ先が見えず
■ 「DPC制度に係る当面の課題等」 ─ 分科会長説明
[西岡清分科会長(横浜市立みなと赤十字病院長)]
議題は、「DPC制度に係る当面の課題等」について。資料はD─2。まず、平成22年度改定における附帯意見で指摘されている課題等がある。
▼ 7月14日の中医協総会で了承済み。資料はこちらを参照。
「DPCの調整係数の廃止・新たな機能評価係数の導入については、その影響を十分に評価するとともに、これを踏まえながら、今後、最終的に設定する調整係数廃止後の評価方法等について引き続き検討を行うこと。また、併せて高額薬剤の取り扱い等についても検討を行うこと」
これは、これまでにもご意見が出されていたもの。それから、中医協の総会において、診療側と支払側からそれぞれご意見を頂戴している。(中略)
中医協総会における診療側・支払い側の意見<支払側>
調整係数から新たな機能評価係数への円滑な置換えを検討するとともに、今回導入が見送られた項目の継続的検討を進める。【主な調査内容】
新たな機能評価係数導入後の影響<診療側>
【具体的に検討すべき主な項目】
○ 新機能評価係数の決定プロセスの可視化
○ 調整係数廃止後の評価方法の在り方
○ DPCにおける高額薬剤(抗がん剤等)の適切な取り扱いの検討【今後実施すべき調査内容】
○ 調整係数の廃止・新機能評価係数の導入の影響の調査(→DPC評価分科会)
○ クリニカルリサーチにおけるDPCの弊害の調査
▼ 支払側、診療側共通の指摘事項は、「新たな機能評価係数」を導入した後の影響調査。これについて、厚労省は「職員アンケート調査」を提案したが、アンケートと他の調査との関連が分かりにくかったこともあり、アンケート調査をめぐる議論は紛糾した。詳しくは、こちらを参照。
これらに関して、ご意見があれば伺いたい。いかがだろうか。はい、どうぞ松田委員。
【目次】
P2 → 「DPC制度に係る当面の課題等」 ─ 分科会長説明
P3 → 「クリニカルリサーチはDPCと全然関係ない」 ─ 分科会長
P4 → 「終わったと思ったが、また出てきた」 ─ 分科会長
P5 → 「診療ガイドラインを100%守る施設はとんでもない」 ─ 山口委員