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ニュース〜医療の今がわかる


会場
「娘が子宮頸がんで脳転移もある。ワクチンは使えるだろうか」


「子宮頸がんを抑える効果は強くない。また脳転移のある方は、臨床研究の被験者になれない」

今井
「効果に関して、皆さん一言ずつ」

中面
「進行がんについてはQOLを保ったまま生存期間の延長を得られることが大切だが、我々はまだフェーズ1しかやってないので今の時点で何も言うことはできない。ただ再発予防に関しては十分にいけるのでないかと思っているし、それを証明するためにも臨床試験を積極的にやっていきたい」

笹田
「10~20%の患者さんで腫瘍が小さくなるという経験はしている」

奥野
「中面先生の言ったように、基本的にQOL良好で生存期間の延長をめざしているが、これに関して効いているか評価するのが意外と難しい。かなり長期間にわたって、しかもランダム化しないといけない。ただ申し上げたいのは、抗がん剤などが『効く』というのも腫瘍の縮小効果でしかなく、生存期間の延長では必ずしもない」

今井
「ランダム化というのは、実際の薬とプラセボとくじ引きでどちらになったか分からないようにして比べるということ。それが必要だということか」

奥野
「効くことと生存延長はパラレルではないということ」

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