保健医療計画の策定について ~ 青森県 ~
■ 国が定めた指針と県計画の関連
【青森県健康福祉部保健医療政策推進監】
そして、協議会あるいは委員会の意見を踏まえまして、県独自の項目を付け加えながら、最終的にかなり分厚いものになってしまったというところです。最終的には、パブリックコメントなどを得ながら策定しました。
ただ、次の糖尿病のところに例を出してありますが、実際には非常に分厚いものにはなっていますが、糖尿病の指針でいうと、具体的には数値目標は1つで、糖尿病腎症による新規透析導入率10%減少で、あとは調査が必要とか、ここにはありませんが、例えばいい指標であれば増加、悪い指標であれば減少といったような、実際にかなり多くの項目がありましても、現実には数字も得られないと。
例えば治療中断率というのは、いまもって判断する術がないわけでありまして、そういった多くの数値が、結局は得られないまま、こういった医療計画を作っております。
特に、そこの下にデータ収集について書いていますが、これは特に担当者の思いだと思うのですが、データ収集というのはかなり大変な作業になりまして、実際に労力、費用、経費も馬鹿にならないわけです。
しかし、これは実際に多くのことの眼目になりますので、できればこうしたデータ収集の部分を、国が一括して、非常に大きなデータベースを持っていて、地方が二次的に使えるものになっていればいいのかなと思っています。
国のデータは、ともすれば見やすさが中心になっています。私もよくエクセルで使うのですが、使う前にトリミングしなければいけないということもありまして、そうしたデータを二次的に使用できると。そういうことを国にまとめてもらうのは、非常に重要だと思います。
【目次】
P2 → 計画策定に係る外部・内部組織
P3 → 国が定めた指針と県計画の関連
P4 → 保健医療計画策定に係る主な議論
P5 → 指標の現状と課題
P6 → 医療計画が医療行政に及ぼす影響
P7 → 医療計画に関わる課題
P8 → 地方からの提案
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