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病院の上手な使い方

「初診の5分間」を生かしきるための3カ条

 病院に行ったのに、きちんと診療してもらえなかったとの不満を聞くことがあります。つらさをこらえて何時間も待ったのに、診療が数分で終わった、と。不信を抱く気持ち、よく分かります。
 だだ、医師も好きで診療を短く切り上げているわけではないのです。平均的な総合病院の場合、医師一人につき、1時間あたり10人近くの外来患者が訪れます。その結果、全員を診られるように時間を配分すると、一人の診察時間が5分から10分になってしまうのが現実なのです。
 不満はあります。でも、今最優先すべきなのは、一刻も早く治ること。ならば、思い切って発想を変えて、「5分間の初診を、自分の役立つように生かしきる」ことに力を傾けてみませんか。
 そうはいっても具体的な方法が分からないという人も多いはず。そこで、『初診の5分間を生かしきるための3カ条』を、現場の医師の声に基づいて作ってみました。
 医師もまた人間です。正確な情報がなければ、迷ったり、間違えたりします。「言わなくても分かってくれるはず」と、大事なことを伝えずに何か問題が起きてしまったら、結局損をするのは私たち患者です。
 薬への適性や生活上の都合などを伝えたいのに、「聞いたことだけ答えなさい」なんて怒る医師は、こちらから願い下げにしましょう。
 そもそも総合病院が何もかも優れているわけではありません。初対面の医師が、あなたの全人格まで理解できるはずもありません。いわゆる「赤ひげ先生」に出会いたいなら、自宅の近所に何でも相談できる「かかりつけ医」を作りましょう。

3カ条

1、症状は「つらい順」に具体的に伝える。

 医師は症状を聞いて「あれかな、これかな」といくつか原因を考え、それから消去法で診断をつけます。患者が最初に訴えた部分から掘り下げ始めるので、順番を間違えると時間の無駄になります。「頭の右こめかみがズキズキ痛みます。首も全体がパンパンに張ってよく回りません」のようにつらい順にいいましょう。診察前にメモしておけば確実です。

2、症状は「いつから」「どんな周期」で?

 症状がどれくらい続いているのかが、診断には必要となります。また、症状が一日どこで出るのか、誘発するきっかけがあるのか、それによっても診断が変わってきます。正しい診断を出してもらうためにも、きちんと思い出して「朝起きぬけが一番つらいです。階段を上る時など運動しても痛みます」などと伝えましょう。

3、薬の履歴は詳しく正確に。

 すでに薬を飲んでいるなら必ず伝えましょう。薬局で渡された薬のリストを見せれば、医師は、それによって持病などを把握できます。同じ症状で別の病院を経てきた場合、特に重要。前の病院の薬が効かなかったとすると、それも判断の材料になるのです。伝えないと、同じ作用の薬を重ねて処方されかねません。漢方薬でも同じです。

休日明けの病院は混む!  月曜日や祝日明けの初診外来は、休みの間に調子が悪くなった人がまとめて訪れるため混雑します。差し迫った症状でなければ、休み明け以外の平日の朝一番に病院に行くと比較的空いています。

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