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情報はすべてロハス・メディカル本誌発行時点のものを掲載しております。
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病院の上手な使い方

あなたが「治る」ための手助けを全力で行う。それが、医療なのです。

 人はより良い人生を生きるために闘病するのであって、病気治療するために生まれてきたのではありません。また、どんなに良心的で腕の良い医師でも、あなたの代わりにあなたの人生を生きることはできません。
 この事に気づくと、病院・医師との上手な付き合い方がおのずから見えてきます。
 医療従事者の多くは、できることならば、あなたに「より良い人生」を送ってほしいと願っています。でも何が「良い」のかとなると、一概には言えません。
 「良い」というのは、あなたがどういう生き方・死に方をしたいか、その人生観によって千差万別だからです。
 かかりつけ医なら話は別ですが、病院の医師とは病気という非常時に出会っただけのはず。何をしてほしいのか、何をしてほしくないのか、あなた自身が伝えなければ、医師には絶対に分かりません。
 あなたには、それを伝え、治療法を選択する権利があります。選択するために必要な情報を要求する権利があります。
 もちろん、ただわがままを言えばいいという意味ではありません。他の患者さんも待っているのですから、与えられた持ち時間の中ですべてを済ませる必要があります。
 でも、伝えなければ、病院側は、あなたの思いとは違うかもしれない「標準的」な治療法を選んでしまうのです。選択の結果は、全部自分の身に跳ね返ってきます。
 どうか遠慮せず、伝えたいことを伝えてください。分からないことは、分からないと言ってください。言ってもらった方が病院側も気が楽ですし、それであなたに納得してもらえるならハッピーなのです。
 説明に納得したならば、自分が病とどう付き合っていくのか決めて下さい。全力で闘病するのも、全く治療しないのも、医師にお任せにするのも、納得のうえでなら立派な選択です。
 それが決まっていれば、医療従事者たちは、あなたの思いに沿うべく全力でサポートしてくれるはずです。
 忘れないでください。主人公は、あなたです。

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