文字の大きさ

過去記事検索

情報はすべてロハス・メディカル本誌発行時点のものを掲載しております。
特に監修者の肩書などは、変わっている可能性があります。

全身老化のサイン? 歯周病

24-1-1.JPG「静かなる病気」とも言われる歯周病。
自覚症状がほとんどないまま進行し、気づいたときには歯がぐらぐらし、食事が困難になることもめずらしくありません。
それこそ全身老化のサインであり、第一歩。一刻も早く対策を始めましょう。

監修/大阪大学大学院 恵比寿繁之教授
    東京女子医科大学 扇内秀樹教授
    平賀歯科医院 平賀敏人院長
    阪南市立病院 戸堂耕造歯科医師

 歯周病は、文字通り「歯の周り」の病気。歯の表面につく細菌によって歯ぐき(歯肉)や歯を支える組織がじわじわ破壊されていきます。しかし、問題はその部位に限らないのです。
 詳しくは、次ページからご説明していきますが、歯周病は放っておくと歯が抜けるところまで簡単に進行し、さらにその原因細菌は全身にも悪影響を及ぼす怖いもの。生活習慣病の原因ともなるのです。
 本来、成人の歯は28本~32本あるところ、80歳の日本人が持つ自分の歯の平均本数は、たったの9.8本。一方、高齢でも自分の歯が残っている人ほど、生活面・精神面ともに自立しているという調査結果が報告されています。
 全身の健康状態や老化のカギは、あるいは皆さんの口の中にあるのかもしれません。

  • MRICメールマガジンby医療ガバナンス学会
掲載号別アーカイブ