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チューインガム~リン酸探検隊②

今回からしばらく、食品のリン酸の使用量と使用目的を調べていきます。
文・堀米香奈子 本誌専任編集委員。米ミシガン大学大学院環境学修士
 まずはチューインガムです。7月号(webで読めます)の「一括表示」でも説明したように、ガムベースにリン酸が含まれているかもしれません。

 そこで売上上位3社の広報担当部署に問い合わせました。

 が、ガムベースへのリン酸使用について、業界1位のロッテは「企業秘密なのでお教えできません」。業界3位の明治も「社外秘となっておりますので、公表を控えさせていただいております」とゼロ回答でした。対して、業界2位のモンデリーズ・ジャパンからは「グローバルの研究開発チームにも確認した結果(中略)リン酸塩は配合しておりません」と明快でした。

有効成分として含有

 一方で各社とも商品によっては、そのものズバリのリン酸塩、原材料として表示されていることもあります。

 ロッテの「キシリトールガム」は、「リン酸一水素カルシウム」を「1パック14粒(21g)あたり42㎎配合」しており、添加目的は「キシリトール、フクロノリ抽出物と共に配合することで、歯の再石灰化を増強し、歯を丈夫で健康に保」つためだそうです。この働きは、特定保健用食品(トクホ)として認められています。

 また「キシリトールホワイト」には、「メタリン酸Na」との表示があります。こちらは「1パック14粒あたり85㎎配合」で、添加目的は「香味の広がりをよくするため」とのことでした。

 モンデリーズ・ジャパンの「リカルデントガム」には「CPP‐ACP」が配合されています。「乳たんぱく質分解物とリン酸カルシウムの複合体」だそうで、前回おさらいしたCPPとは別物です。「むし歯の初期段階に失われるリン酸カルシウムを再びエナメル質に供給する働きなど」からトクホになっていますが、添加量は「回答を控えさせて頂きたい」とのことでした。

 明治の「キシリッシュガム」にも、「リン酸カルシウム」との表示があります。「チューインガム製品の噛み心地調整のために使用しており(中略)配合量につきましては、社外秘とさせていただきます」とのことでした。

 日本人の食事摂取基準で示されている成人男性1000㎎、同女性800㎎というリンの1日摂取目安量から考えると、ガムベースに含まれていないことが大前提にはなりますが、あまり気にする必要なさそうですし、歯には良い効果も期待できるわけですね。

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