院長先生が、
「そんなに気に入ったなら（中味の小銭ごと）あげる」
と言ってくれました。

院長先生のお小遣いは、
貯金箱の中味全部だよと言われて
それを信じていたトントンは、
院長先生の全財産を保管する大事なものを貰うわけにはいかない、
自分で作ってみる！
と挑戦したのでした。

あれから数年後の今夏、

トントンが、
小学校最後の夏休みの工作品として、
バージョンアップしたコインセレクターを
作りました。

【色付け途中】

筒を回って滑りながらコインの種類で選別されて
落ちる貯金箱です。

【New・コインセレクター】

【コインを入れてみる】

トントンと、
「院長先生は、
今もあの貯金箱で、
ポケットに突っ込んだお札のお釣りを、
ジャラジャラと分けているのかなあ」
と話しました。

トントンがお札のお釣りだと理解するように、
あの頃、気づかなかったこと、
わからなかったことが
たくさんあったんだなァということが
私にも、今は、少しだけわかります。