中医協の新委員は、「決して誘導されません」? コメント欄

投稿者: 新井裕充 | 投稿日時: 2009年11月02日 04:07

 「決して誘導されませんから、もう少し踏み込んだ形のものを書いたほうが議論になりやすい」─。新体制で再開した中医協で、遠藤久夫会長が厚生労働省側に要望した。「シナリオはもう変わらない」という自信だろうか。民主党が掲げた「中医協改革」が頓挫したことへの勝利宣言だろうか。(新井裕充)

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 小児救急センターなんて、議論の時間と医療資源の無駄遣い以外の何ものでもありません。設置によって何がどれぐらい変わるのか、他の議論を犠牲にするだけの何があるのか、問われるべきでしょう。

 悪化した状況を放置して2年間を空費するなら、次の参議院選挙では民主党は苦杯をなめることになるでしょう。官僚と遠藤先生は結果責任を厳しく問われることを覚悟しなければなりません。

トリアージ

救急医療のトリアージをどういう目的で行っているかを明確にしなければなりません。災害のトリアージでは「医療需給バランスが極端に需要超過となった特殊状態」に置けるものですので、「多少の間違いはしかたがない」という前提で実施されます。一方わが国の救急医療においては一般国民の認識に置いては「極端に需給バランスが崩れた状態」ではありませんので、「多少の間違いはしかたがない」という前提はありません。とくに軽症者をより重症に評価して高次救急に搬送するまちがいは許容されるでしょうが、逆に重症者を軽症と判断して夜間休日診療所などに搬送し、高次救急へ転送することはできる限り避けなければなりません。すなわち蘇生の88%は得に問題ないと思いますが、非緊急の0.97%は問題だと思います。軽症として送り込まれた患者さんを高次に転送する際には説明も大変ですし、最悪医師の同乗を求められると一時救急はそこで停止してしまいます。
トリアージはあくまでも「医療の需給バランスが著しく崩れた場合」の非常処置であって、これを恒常的に認めるというのは厚労省として救急医療が破綻している事を肯定したということだと思います。そして破綻している事を肯定した上でその是正策をとらずに放置することは「未必の故意」が成立する可能性があると思います。

ほぼすべて同感ですが一箇所だけ、「未必の故意」は少し表現がきつい感じを受けました。「作為的不作為」や「管轄責任放棄」とかに置換してはいけませんか?

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