チーム医療 「分数できない子が来るのに、質を担保できるか」 コメント欄

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2009年11月11日 00:03

 「志と気概なんかない。行く所ないから来ちゃったという子ばかりだ」。8日の『現場からの医療改革推進協議会』で、シンポジストとして登壇し、理学療法士の養成課程を大学化することを求めた半田一登・日本理学療法士協会会長から、専門学校に関する衝撃の”実態”が明かされた。(川口恭)

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猫も杓子も,AO,AO。指定校ないなら,自己推薦,公募制。 続きを読む

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 このお話は、ちょっと聞いていると前工程の…つまり高卒資格の問題だけのように見えますが、ご発言の中にはっきりと言及があるように、専門学校や大学が急速な少子化によって過剰になっていること、さらには学生の人生設計といった、本来は義務教育の中で13歳の頃にでも果たされるべきことが実現されていないことなどが、重層的に原因となっていることが分かります。

 専門学校や大学の問題は、施設数が多くて誰でも入れるけれども、教官が分散してしまって、どこでも足りないということです。…どこかでよく聞く問題と基本構造は一緒で、早い話が野放図にハコモノばかり作ってきたツケに過ぎません。

 どうせ退学してしまうような学生さんでも取り敢えず入学させるということも、考え得る方法論だとは思います。本人ですら分からない適性を、ある程度の時間をかけて職業教育の中で本人と周囲が見つめ直すというのは、一定の脱落者は産みますが、洩れなく人材を拾い上げることにも繋がります。

 子を持つ親として、義務教育と高校教育が國全体として弱体化している現状は、何とかすべきと思っています。私学を中心にした厳しい学校間競争があるべき事を否定はできませんが、結果として公教育の費用を削りすぎ、時代にあった人手を現場に投入できていないようです。この國には人材以上の資源はないにも関わらず、です。…これは専門家の間では、教育費をめぐる国際比較データで既に広く知られていることです。

 因みに、医学部教育も深刻さの度合いは低くても、同じ構造を抱えています。

分数のできない子

この表現にとんでもなくいやな気分になりました。コメントするのもいやなぐらい。
私の職場にも分数の計算はおろか、引き算も暗算ですると怪しい人たちがいます。誤字の多い文章を書く人、成句の意味を間違えて使う人、などなど。これは日本人としてはどうかと思いますが、皆さん良い人です。こういうことをものさしにして人物を評価する人が教育者であり、かつこういう会議に参加していること自体に憤りを感じます。

教育とはその分野に関心がある人たちに面白みを教えることであり、知識や技術の習得は教育を受ける人の責任です。必要なレベルに達しない人たちを卒業させなければ良いだけなのに。
こまめに試験をして、わかっていないところを補ってやって、面白みを伝えればほとんどの人ができるようになります。要するにご本人たちが教育者として失格であることを気づかずに、「私は馬鹿です」と公言していると思います。

ちょうど高3を担当しています。
評定平均が「3」ないのに,推薦という手段で幾人かがリハビリ
専門学校に合格を果たしています。進路が決まると学校に来なく
なりました。態度もコロリと変わってしまいました。

分数や九九など小学校時に習得するところが抜けたまま高校入学をする生徒は本校にも2~3割います。事情はさまざまですが,やはり家庭の事情が圧倒的です。英語力が乏しい生徒は中学1年時の段階で何かしら勉強できない環境に置かれたケースが多いようです。私が学生だった時代とはかなり違うのだな,と実感しています。

多様な家庭環境の,多様な児童生徒に対応するため,限られた少ない予算とスタッフでどの現場も対応に追われています。その結果,授業以外の指導に追われて学力向上のための勉強や研修が及ばないのが現状の1つです。あともう1つはやはり「でもしか」教員がいまだに職場を席巻している点も大いにあると思います。

ふじたんさんが仰っていた「私は馬鹿です」と看板を下げている先生は結構多いのも確かです。とてもハラハラしながら,そして胸に刻み間ながら拝読しました。

異業種から教育現場への助言はなぜか少なくて,指導力のない人たちになかなか届きません。声を大にして今後とも厳しくお願いいたします。

>教育とはその分野に関心がある人たちに面白みを教えること

ふじたん様にほぼ同感ですが勝手に蛇足を加えさせていただきますと、

教育とはその分野に関心がある人たちに「難しさと困難の解決に自ら苦労して取り組む」面白みを教えること

だと思います。

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