医療機関の情報公開と患者のプライバシー コメント欄

投稿者: 新井裕充 | 投稿日時: 2010年02月07日 11:44

 「散らかっている部屋に他人が入れば綺麗になる」─。医療事故や薬害を防止するため、医療機関が保有する情報をできる限り公開すべきだという考えがある。これに対して、患者のプライバシー保護の観点から、投薬や検査の内容、傷病名などの個人情報が他人に漏れる危険性を指摘する声もある。(新井裕充)

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コメント

 非金銭的コストの存在を無視した議論であり、物事の良い面だけを見て期待しているという意味で、率直に言って愚かとしかいいようがありません。

 患者だけでなく、国民全体は高いコストを負担することになるでしょう。

勝村さんの喩えは、あまり適切とはいえません。
なぜ、医療者がここまで言われなければならないのか、よく理解できないのですが。エントロピー増大の法則というのがあり、活発に活動すればするほど部屋は乱雑になりますが、それを片付けなければどんな産業でも成り立ちませんから、乱雑なままで放置することはありえません。いつ飛び込んでくるかわからない患者さんに対応する、命を預かる産業としては、こういう言い方をされると、それこそ「賽の河原」的に脱力してしまいます。明細書を出すより以前に、インフォームド・コンセントに時間をかけたいのですが。インフォームド・コンセントで信頼関係を築くよりも、あとで明細書をじっくり見て粗探しをしようというような患者さんは、正直、かかりつけになっていただきたくありませんが。
医療資源は限られており、国民全体が大事に育てていくべき宝です。これ以上、良心的な医療機関が追い詰められるようなことは、あってはなりません。邊見先生も安達先生も、良心的だという意味では医者のあいだで定評のある方々です。このメンバーが降りたら、日本の医療はほんとうに危うい。
勝村さんには医療者は本来善意の持ち主なのだと信じてはいただけないのでしょうか。

>勝村委員は「救急を一生懸命やっている方に十分に手当てが行っていないとか、そういうものが僕の言っている『散らかっている』という意味」と釈明した。

「救急を一生懸命やっている方に十分に手当てが行っていない」のは、支払い側が必要な支払いを行っていない事が最大の原因だと思うんですけどね。

勝村さんには、多くは求めませんけど、自分の痛みだけでなく、他人の痛みも、せめて、わずかでもいいですから、想像できるような人になって欲しいです。

診療明細の開示(レセプト開示)はすでに行われているが、患者全員にレセプト並みの明細書を手渡しするのであればレセプト開示は不要ということなのだろうか。

ところで何故無償?レセプト並みの明細書を全員に渡すとなると、大量のゴミとなりうる紙代が発生し、また明細内容の説明を求める患者は少なからずでてくるのは間違いないのでそれに対応する人件費が発生するのは必然である。

勝村氏はレセプトを含め医療にお詳しいようなので、自ら率先して診療明細の患者への窓口説明をボランティアでされたらいかがか。どうやら明細書交付は医療現場にとって現在の業務のついで程度の些細なこととお考えのようであるから、中医協の委員を辞退されてその時間をボランティア作業に割いていただければ仕事の負担にはなることはないであろうし、難なくこなしてコスト不要ということを身をもって示してみせれば、コストを要求する金の亡者を排斥することにもなるだろう。

しかしこれまで削減されつづけ国際的にみても格安の医療費なのにいったいどこまでクレクレをエスカレートさせたら気が済むのだろう。安全と安心を手に入れるためには相応のコストをかける必要があるというのは社会人であれば常識的にわかりそうなものだが。

amzonに頼んでいた 「レセプト開示で不正医療を見破ろう!― 医療費3割負担時代の自己防衛術 (小学館文庫) (文庫)勝村 久司 (著) 」が今朝と届いたので、これでも読んで、どうするか考えることにしようと思います。

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