国家公務員には定年がなかった

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2017年02月04日 00:00

書くつもりはなかったのだが、思いがけず校閲担当者から面白い資料を示されたので、5日前のエントリーの続きを書くことにする。


国家公務員を高給で再就職させるため、引受先に当人の人件費の何倍もの補助金などをお土産に付けて渡す、これによって国の財政が膨張・硬直化するし民間の健全な競争も妨げられる、というのが省庁による天下り斡旋の問題というのは、ご同意いただけると思う。で、良い再就職先を斡旋してほしいために、優秀だったはずの官僚たちが牙を抜かれヒラメになるというのも大きな問題だろう。


そんなことなら、最初から65歳とか70歳までの身分と給与を国で保証して、その代わり補助金を受け取っている企業への再就職は一切なしよ、とする方がどう考えても安上がりだし、官僚たちだって思い切った仕事をできるようになるはずだ。私の意見ではなくて、知り合いの官僚がそう言っていて、その通りだと思った。


ただ、これは今の目で見るからそう思うのであって、歴史的に見るとなかなか大変なことなんだなあというのが、冒頭に示した資料で分かる。


何と、国家公務員には長く定年制度がなく、制度ができたのは1985年のことらしい。


誰も気づいてなかったのは、一定の年齢になると「自主的」に辞めていたからで、「自主的」が成立するのは再就職先まで面倒みてもらえるからに決まっている。天下りが制度に組み込まれていたわけだ。これ一度リセットしないと、国の破綻まで続くよ、きっと。

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