一病~リウマチ~息災徒然ノート29

投稿者: 真木魔愛 | 投稿日時: 2007年09月18日 22:07

生物学的製剤の登場3

リウマチは今以上に良くはならない、
必ず悪くなっていく

ずっとそう思っていました。

ところが、新しい治療を始め、
さらに仕事を離れて生活スタイルが変わると、
身体の状況も著しく変化したのです。


生物学的製剤導入当初は、
週に二度か検査のある時は三度、
エンブレル自己注射トレーニングに
通院しました。

検査や治療、待ち時間が
どんなに長くても、
仕事に戻らなくてよい気安さは、
言葉に表現できないほど、
心にゆとりと潤いを注いでくれました。


エンブレルを打ち始めて1ヵ月後、
CRP(炎症反応)は、0.01に激減しました。

炎症反応(CRP)と赤沈(ESR)血液データの変化
を示したものです。
後藤先生が提供してくださった数値をもとに作表したものです。


リウマチノート血液データ.jpg


僅か1ヶ月で100分の1以下の数値は
極めて珍しいと、
リウマチ・アレルギー科の先生方が
目を丸くされました。
手の関節の腫れが半分以下になりました。


古いラケットを探し出してテニスをしたり、
ピアノを弾いたり、
筑波山に登ったり、
映画を観たり読書をしたり、
地域社会やPTA活動に参加したり、

それは過去に失ったはずの
想像することもできなかった
夢のような時間でした。


何よりも、その時間の多くの場面には
成長した娘トントンが一緒でした。

子供から娘になりつつある頃になって、
やっとトントンと一緒に生活している
という実感があります。

(今まで散々大変な時期を
まわりの皆様に育ててもらって、
いい気なものですが、、、、)

これまで、良くも悪くも、失敗も含めて
親のありのままの背中を見てくれればいい
と思っていたけれど、
その存在に支えられていたのは私で、
やっと正面向き合えるようになった気がします。
過去を悔いる気持ちはありませんが、
今の方がより健全であることは間違いないようです。


エンブレルを二年間投薬し、
その導入前から感染症予防に服用していた
結核予防薬イスコチン
2007年4月に切ることができました。

プレドニゾロンは一日1㎎でコントロールできます。
痛み止めは一切服用していません。

薬物療法変遷をまとめたものです。


リウマチ薬の変遷.jpg


最新血液検査(2007年7月)では、
CRP、MMP-3ともにマイナスでした。
CA19-9も基準値内(24U/ml)です。
貧血も大幅に改善しました。


しかし、破壊した骨や関節、
つまり曲がった指は元通りにはなりませんし、
リウマチが完治したわけでもありません。

私自身の昨年と今年の手の画像
(MRI of the Hand and Wrist)と読影コメントです。
(2007年6月5日撮影)


スライド手の画像1.JPG


(2006年3月29日撮影)

リウマチノート手の画像06.jpg


Lt;(左手)
舟状骨全体・右頭骨下縁・月状骨、橈骨頭に骨髄浮腫を伴う滑膜炎を手根骨部で認め、有頭骨・月状骨は扁平に破壊されている。前MP関節は破壊されているが、第1・2MP関節ではSTIRで高信号城をどう部位で活動性の滑膜炎が残存している可能性もある。これらの所見は前回撮影時(2006年3月29日)と同様である。

Rt;(右手)
手根骨部でびまん性に軽度滑膜炎を認める。三角骨・月状骨・舟状骨は扁平に破壊されており、尺骨・橈骨頭も融解が認められる。左手同様前MP関節で関節破壊を認めており第2・3MP関節ではSTIRで高信号城が残存している。左手同様にこれらの所見は前回と同様である。

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コメント

感動しました。

なぜ輝いているのかわかります。
どうかご留意されてますますのご活躍をお祈りします。

>かもしだ様

コメントをありがとうございます。

遅くなり申し訳ございません。

ご退院後、体調はいかがでしょうか?
くれぐれもご無理をされませんよう、ご快復をお祈りしています。

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