中原利郎先生の民事訴訟、上告したそうです

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2008年11月04日 16:24

先日、高裁で原告敗訴の判決が出た
中原利郎先生の過労自殺に関する民事訴訟で
ご遺族が上告したそうです。


亀田テオフィリン訴訟の時に勉強したこととして
上告は、受理される確率が大変低いもののようです。
そこを敢えて上告したご遺族の気持ちは「怨」より「公」でしょう。
敬意を表したいと思います。


まずは上告受理が最初の目標になるのでしょうか。
裁判に外野から関与しようとしてもなかなか手段がないのですが
今回の問題に関しては、やることのあるような気がします。
といっても裁判所に対してアピールするのではありません。


実は、裁判所だけに独自の判断を求めるのは酷な気がしています。
本来は行政や立法が責任を持って対応すべき問題と思うからです。
ただし、対応するには大きなお金の要るのも、また事実で
要は国民レベルのコンセンサスがない限り
事態は変わらないし
おいそれと裁判所が判断を下すわけにいかないようにも見えるのです。
だから遠回りのようでも
今の医療崩壊の流れを食い止めるべく無関心な国民を巻き込んでいくことが
ひいては、ご遺族を支援することにもつながるんでないか、と、こう思います。
門前払いされる前に盛り上げる必要があるので、急がないといけません。

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