「民主党のマニフェストでは医療問題を解決できない」 ─ 医療基本法シンポ コメント欄

投稿者: 新井裕充 | 投稿日時: 2009年10月21日 21:14

 「民主党のマニフェストでは、残念ながら医療問題を解決できない」─。医師の計画配置や患者の義務を盛り込んだ「医療基本法」の成立を目指すシンポジウムで、現役の官僚がついに声を上げた。「自民党の時はもっと自由に言えた」としながらも、来年夏の参院選で「民主党なり最大野党の自民党のマニフェストに書いてもらえば成立は現実化する」と訴えた。(新井裕充)

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コメント

>民主党のマニフェストでは、残念ながら医療問題を解決できない

それはそうですね。なぜならば、民主党政権に置いては「よりよい医療より、無駄遣いの削減」が重視されているわけですから。

民主党政権下の四年間は、「医療をよくすることに注意は払われない」と私は考えています。国民がそれを望んだ以上、それも仕方がないですね。

>無駄遣いの削減」

政府に対しても国民に対してもディスインフォメーションを繰り返した挙句、何の用も為さない委員会や協議会や特殊法人を次々に作り出しては予算をつけて自らそこへ横滑り天下る霞ヶ関厚労行政の「無駄遣い」を削減すれば、それだけでも医療は随分と良くなるのではないでしょうか。

>何の用も為さない委員会や協議会や特殊法人を次々に作り出しては
>予算をつけて自らそこへ横滑り天下る霞ヶ関厚労行政の
>「無駄遣い」を削減すれば、

医療に必要な額が、その程度で足りると良いですね、と考えています。生活保護の母子加算でさえ、復活に苦労する現実を見ると、無理なのではないかとも思います。

権丈先生の仰るとおり、医療に必要な額は、無駄遣いを削減する程度では納まらないのではないかと、私は考えています。

>権丈先生の仰るとおり

権丈ね。。。
もう少し勉強してから書き込むように。

民主党でさえ簡単に解決できないところまで、

『どうして、誰が問題を大きくしたのか?』

ということを無視した議論には???が沢山つきます

現役の厚生官僚が何をしてきたというのか?
恥知らずとはこのことでしょう
>「自民党の時はもっと自由に言えた」
何を寝ぼけたことを言っているのでしょう。盗人猛々しいです

>生活保護の母子加算でさえ、復活に苦労する現実

生活保護の母子加算はそもそも医療費から予算計上すべきものでしょうか?そうは思いません。復活とおっしゃいますがそれを医療費財源としたのはそもそも自公政権下の厚労行政自身ですよね。

同じ自公政権下にかつて厚労省が筋違いの経営に手を出して政府と国民が大火傷したグリーンピアや簡保の宿事件で、自分の腹が痛まなかったのは無規律に立案実行した当事者官僚だけだったですが、また同じやり方ですか。ディスインフォメーションの繰り返しなのではありませんか?

前文の一部を訂正します。
簡保の宿は郵政省でした。最近ニュースで聞いてディスインフォメーションの構図がよく似ているので間違えました。

>Med_Lawさん
>現役の厚生官僚が何をしてきたというのか?

些細なことですが、総務官僚です……


>うじたん
>権丈ね。。。

何か問題でも?


>前々期高齢者さん

医療費とは思いませんが、厚生労働省予算ではありますね。厚生労働省の予算から、百億を捻出することすら難しい政権に、何を期待できるのかと思います。

しまさん
>医療費とは思いませんが、厚生労働省予算ではありますね。

母子加算のうちには子供の学費支援も含まれているとニュースで言っていましたよ。学費支援は当然文部科学省ですね。
そもそも医療費は医療にかかる経費であり、医療は病人の病気の治療や健康人の病気予防を行うものです。低収入者の生活そのものを支援するのは厚労省の役割ではないと思いますが。

Med_Lawさん

厚労省から総務省に出向している可能性を検討し忘れてしまいました。もし、小西氏が厚労官僚であるのなら、全面的に謝罪いたします。軽率なことを書いて、申し訳ありませんでした。


前々期高齢者さん

>母子加算のうちには子供の学費支援も含まれていると
>ニュースで言っていましたよ。

母子加算の復活とバーターで、学費支援を取り消すという話でしたね。私が問題にしたいのは、百億と言う、国家予算からすれば些細な金額である母子加算ですら、学費支援と引き替えにしなければならない台所事情です。


>学費支援は当然文部科学省ですね。

確かに、仰られる通りかも知れません。学費支援をどの省庁が負担するか、判断するのは鳩山首相だと思います。首相の統率力が問われる場面だと思います。

しまさん
>百億と言う、国家予算からすれば些細な金額である母子加算ですら、学費支援と引き替えにしなければならない台所事情です。

厚労省の台所事情ですか?生活保護や最低限の生活支援は厚労省ではなく総務省の台所のほうが似つかわしいでしょう。
縦割り行政を自認する霞ヶ関省庁群ですが、霞ヶ関の地域内では横の金銭的規律が全く見られない、よその台所も自分の台所もごちゃ混ぜのだらしなさなのですか?それでは霞ヶ関から政府や国民に対してはディスインフォメーションしか出せないでしょうね。
「だらしない」は思ったより多くの「無駄」を生み出します。では実効的な「無駄の削減」はどのように行うべきでしょうか。

10月22日
勿凝学問253 血祭りやだまし討ちに協力することは僕の仕事ではないんだよ――それが僕と政治学者の違いかな
http://news.fbc.keio.ac.jp/~kenjoh/work/korunakare253.pdf

なんだか変な方向に議論が流れていきますが・・・

そもそも今回のシンポジウムを行った方々の理想とする医療環境は実現されてほしくないので、民主党のマニフェストで改善しないことは大いに歓迎です。

がん対策基本法
がん対策基本法がお気に入りのようですが、これほどひどい政策はないと思います。「がん患者を減らす」→「がん以外なら何で死んでもよい」ということです。
私自身はがんの診療の携わって専門医と呼ばれるようになってから20年以上になりますが、がんで死にたいと思います。突然死は嫌だし、適度な期間死を覚悟し、これを受け入れる準備をして死にたいと思います。そういう環境を整えることよりも、がんセンター主導の実験治療を推進し、患者のことを考えずに麻薬を使う事だけが正義のような緩和ケアを推進し、これらを妄信している患者団体だけを進歩的患者団体としてピアカウンセリングの名を借りた宣伝部隊を要請し、とんでもない額をくだらない講習やパンフレットに投入しています。

医療は国民自身が考えて、育てていくものであり、イギリスのNHS改革の中で最も注目すべきはプライマリケアトラストでしょう。医療制度は国のあり方を象徴したものであり、地域社会・経済・教育などすべてへの影響を考慮し、かつ全ての影響を受けながら考えていくべきものです。各国の統計を見てみれば、平均寿命は周産期医療+子供の健康+感染症対策で成り立っていることが分かります。これで平均寿命はおおよそ75歳となります。そこを超えた分が一般の医療です。そして80歳を超えるためのハードルが医療機関へのアクセス性です。誰でもどこへでも受診できて、開業医が多い日本の制度は世界に誇るべきものなのです。医療を大病院に集約すれば日本の長所をつぶすことになります。そして集約しても現在の医療問題の根本を解決しなければかならず大病院がつぶれます。大病院が生き残るためには在院日数を短縮して収益を増やす必要がありますが、これには多くの設備投資と人員増強が必要です。今500床以上の病院の在院日数を10日以内にするにはこれらの病院の病床対医師数を10:1以下にする必要があります。2007年には369病院に12340人の医師が勤務していますが、これらの病院に33275人の医師が必要となり、20935名の医師が必要ですが、病院で働く全医師数は17019人です。つまり全ての病院医師を現在の500床以上の病院に集中させて、他を全部つぶしても、病院の医師は足らないのです。その結果は集中させた病院が順番に潰れていくという事です。

>そもそも今回のシンポジウムを行った方々の理想とする医療環境は実現されてほしくないので、民主党のマニフェストで改善しないことは大いに歓迎です。

私も同感です。
そもそもこのようなシンポは厚労省の肝煎りで行われていると思いますが、この経費を厚労省が負担することが無駄遣いだと思うものです。

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