行政監視委員会
対して柳沢伯夫・厚生労働大臣は「医師、看護師、助産師、薬剤師といった直接医療行為にかかわる職種については、できるだけ減員を避け、総定員の中でやりくりしている。地方公共団体でも同じような努力をしているのでないか。定員の問題か実員の問題かという問題が別途あり定員に関してはこのように努力している」とかわす。
さて、この答弁で果たして問題ないのだろうか。零細企業経営者として疑問に思うのは、ある事業にどれだけの人員が必要かというのは業務量から逆算されるべきだし、逆に陣容を定めてしまったら、行うことのできる業務量も定まるのでないか、ということである。雇う側が自分で人の何倍働こうがそれは自由だが、雇われる側には1人に対して1人分の働きしか要求できないはずで、たくさん働いてもらおうと思ったら処遇で報いる必要がある。
もちろん役所にムダがたくさんあるのは皆知っていることだが、医師、看護師など医療従事者の働きぶりにムダが多いとは実情を知る人なら誰も思っていないのでないか。むしろ、それこそ2人分、3人分働いている人が大勢いる。
で本題に戻すと、1人分を超えて働いている人が大勢いるのに、そういう人が多い分野について「できるだけ減員を避け」ても、意味ないのでないか。その員数が1人分ムダなく働いたとしてできる業務の総量を割り出し、「これしかできません」と周知すべきである。あるいは総業務量に見合った員数を確保すべきである。
とまあ、こんなことを考えていると、鈴木議員が、いよいよ本題に入っていく。