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ニュース〜医療の今がわかる

臨床研修検討会3

嘉山
「この検討会は文部省と厚労省の合同で医師の育成について議論するものだったのだが、話が広がっちゃったので、戻して少しまとめたい。ある理念である制度をつくる、今回は卒後研修だけ作ったために色々と問題が起きた。後期研修の中身の問題や指導医のモチベーションの問題も重要だ。だがそれより福田先生の発表で衝撃を受けたのだが、『大学が元に戻っちゃったのでないか』ということを仰ったんだと思う。我々が若いころに受けた医学教育というのは、各教授が自分の守備範囲のことを教えるというもので、タワーマンションも何も基礎的なことを押さえらるような配慮は一切されていなかった。そこにCBTが入って、診療科を取っぱらって獲得目標を定めたという点で画期的だった。ところが今回お出しになった表を見ると、こんなにバラついている。福井先生に前回、大学は変化してきていると言ったが、これでは謝らなければならない。OSCEは接遇よくなってきているのだが。共用試験を導入した平成13年当時の学部長がいなくなって精神が失われている。これ要するに基礎学力が低いということ?」

福田
「問題は、どの領域ができないか。臨床推論的なことの点数が低い。そこの所の教育が十分でないのでないか。ロジカルに考えていくところが弱い。教育が昔に戻ったというと身も蓋もないので、まだ十分でないという風に理解すべきでないか」

嘉山
「科を乗り越えて、医師の基礎を身につけていれば医療安全のためにもなる、そういう趣旨だったのに、大学部の学部長を集めて反省させないといけない」

福田
「各大学に結果は返しているので、それを活用いただければ」

嘉山
「学部教育をもっときちんとやって、下の方をボトムアップしないと卒後研修を語れないのだが、しかしここでは卒後研修のことを話しているので、前回も述べたように卒後研修を科で決めちゃったのが問題で、中身とモチベーションに欠けるものができる原因になった。この委員会としては、科を取っぱらって獲得目標を定めて、それをちゃんと獲得できたか検証する制度作ってもらえればと思うので、そこに議論をしぼっていただけないだろうか」

福井
「卒後研修での到達目標については厚生労働科学研究で調査・評価している。武藤先生がお聴きになったのは狭い範囲の声だと思う。こちらは全国のデータがあるので全体像、古い制度から新しい制度になって臨床能力が増えたと思っているとか経験症例数が増えたとか示したいので、どこかのタイミングで10分でもいいので発表の機会をいただきたい」

嘉山
「あの臨床研修で外科医から見たら別に臨床能力は増えてないと思う。外科医は大体かなり広範囲を扱う。全身麻酔をする関係上、どうしてもいろいろな合併症が出るので管理せざるを得ないから。だから鑑別診断もできる。内科の先生方は細分化されているからタワーマンション型になっちゃうのでないか。高久先生も矢崎先生も福井先生も、みんな内科医だから。外科では、以前からやっている。心電図だって読めるし、肺炎も診られる」

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