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ニュース〜医療の今がわかる

臨床研修検討会4

(略)
福井
「私のスタンスは、現在のプログラムで当初の目標は達成しているというもの。これを変えることの目的だが、変えれば診療科の偏在がなくなるという考え方か」


高久
「そうではなくて(略)精神はその通りなんだが、偏在が起きている状況の中で後期研修と結びつけることを考えると、自分たちの将来の進路に近いところをセレクトできた方がよいのでないかということ」

福井
「(略)変えれば、より良いプログラムになるだろうという説得力がよく分からない」

高久
「私自身も迷っている。(略)しかし、この委員会は元々変える必要があるということで開かれているので、変えなくてもよいなら私も気が楽なんだが」

(略)
矢崎
「それぞれの病院の視点・機能・役割が違う。制度設計をした時の議論で、私が必修ではなくて選択必修にしたらどうかと言ったら猛烈な反発をくらった。各診療科が反発して調整に困った。見直しの時には選択必修が入ってもよいのでないかと思う。たとえば小児科は必修だが、本当に回ってほしかったのは小児救急だったのに、病棟に貼り付けられてプライマリのところができてないのがほとんどだ。精神科も同じ。今見ると反省点も多い。我々が回ってほしかった急性期の鑑別や隠れた精神病の発見などは病棟に配置されてしまうとできない。実態を調査して見直すことはあってもよいのでないか」

高久
「私も小児科学会の上の方の先生にご意見を伺ったら、救急の中で小児救急も扱ってくれたら小児科は必修でなくても構わないということだった。いずれにしても社会的な関心も高いので、ここだけで決めるわけにはいかない。小川先生のところとか各団体から意見を取ってもらいたい。できれば次回までに色々な団体からご意見を伺って、改めて議論したい。方向について色々あって、ちょっと迷う」

能勢
「人口が偏在しているのに、どうして医師だけが偏在してはいけないのかというのもある」

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