周産期・救急懇談会5
「現状の問題点の医師不足の部分いかがか」
有賀
「救急医不足のところの3行は書き直した方がいいんじゃないか。救急医を含めた勤務医の不足が正しいと思う」
(略)
藤村
「不足とタイトルになっている。医師が不足しているんじゃなくてポストがないんだ。なり手がないと読まれる。実際には、なりたいのに給料をもらえるポストがないからなってないだけだ。新生児科医になりたくて待っている人もたくさんいる」
岡井
「大事なので入れる。しかし不足は事実だろう」
藤村
「この書き方では、なり手がないという印象になる」
岡井
「なり手は十分にいるのか。田村先生も同じ意見か」
田村
「公立の病院でポストが足りずに待っているのは事実。今回の問題の大元のところ(墨東病院のこと)は、そういう状態だったみたいだ」
嘉山
「なり手も足りない。ポストがないのも事実だが、併記すべきだ」
岡井
「その辺付け加える」
舛添
「そこ、ぜひ正確に書いてほしい。なぜならばポストが足りないだけなら、すぐにでも何とかできる。何をしたらよいのかハッキリしていないと政策に落とす時に困るので正確にお願いしたい」
横田
「人、システム、情報、カネという不足のパーツの中で、人という意味では大学の講座の中で真剣に育てようという意識が希薄だったことがある。大学から日常診療へ放り出されて仲間を求めてさまよっているのが現実であり、それは医学部のあり方から発している」
嘉山
「大学があえてそうしたんじゃなくて教育費が少なくベッドも少ない中でそうせざるを得なかった。新生児科の教授なりのポストが増えれば変わる。その意味で、この数年で大きく変わってきた。山形大でもセンターとなってはいないがNICUを4床運用している。昔はそうだったのは事実だが、改善してきたと書いてもらわないと困ってしまう」
(後略)