臨床研修検討会6その2
議事録的抜粋再現。
塩谷文部科学大臣(よく聴き取れず)
「文部科学省としては卒然の教育について、これからしっかり自治体や大学病院とも連携しながら、能力・志をしっかり持った医師を育てていきたい。と同時に地域医療の最後の砦である大学病院のあり方を改めてしっかり確立して参りたい」
舛添厚生労働大臣
「私自身、医療関係とか病院関係の人に会う度に新しい臨床研修制度をどう思うか尋ねている。この前の日曜日も和歌山の県立医大に行って来た。あそこは頑張っていて研修医も多く残っているようだ。そういう所で話を聴いた結論として、制度のいい所は残していく、広くいろいろ学ぶのは悪いことではない、ただ逆に最初から行く所が決まっている場合には、どうしても熱心さに欠ける。いい面は残しつつ、しかし様々なご要望に対して現実的なのは、どこまで弾力的にできるのかが一つの問題と思っている。塩谷大臣からもご案内あった通り、与党内でも一つ検討会ができている。私どものビジョンでも今年は700人養成数を増やす政策転換を行った。長期的にはそれでいいにしても、短期的なものをどうするのか、そういう中で臨床研修制度も問題があるのでないかというご意見が出ている。直ちに2年を1年にして一気に8千人増えるから素晴らしいとはならない。私どもが何を考えているのか、誤解は誤解と伝え、お伝えする責務があると思っている。今回は大きな方向性について取りまとめをいただいて、今後さらに細かに具体的に詰めていくことになる。その大きな方向性の中で、今日は何か出るとは思うが、それをさらに良くするために遠慮なくご意見をいただければ」
ということで議論開始。
福井
「選択必修が1~2となっているが、最低1なのか2を強く勧めるのか。非常に曖昧な書き方だ。状況認識の(2)で1カ月単位の研修が続くことが研修医のモチベーションを損なったりと書いてあるが、それが正しいのなら地域医療の期間が1カ月でいいというのは論理矛盾だ。選択必修の期間が指定されていないのもおかしい。それからP5の上から3つ目の○。診療科の偏在と書いてある点。最初の会議でも申し上げたが、専門医の必要数を算定する所から始めないと何が偏在か分からない。必要な専門医数の算定に基づいてという文言を入れていただけないか」
高久
「地域医療は1カ月以上となっている」
福井
「しかし、それでは1カ月を許すということになる」
高久
「その通り」
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