臨床研修検討会6その2
能勢
「指導医を誰が養成するのかも考えないといかん。大学は医師の派遣をずっとやって来た。しかし今は大学以外の指定されている研修指定病院が派遣機能を持っているかというとそれはない。受け取るだけで派遣できない。自分の所で抱え込んでしまわないで、大学病院でも研修指定病院でもいいが、やはり配置機能、大から小へという考え方はなければいかんのでないかと思っている。どのようにしてやるかというのは、また議論いただければ」
高久
「ちょっと事務局に。5頁の一番上のところ、共用試験はもう標準化している」
文部科学省
「共用試験の合格水準にバラツキがある所をどうするかということ」
嘉山
「CBTの合格水準を標準化するということは米国のステップ2と同等のものにするということか。それは非常に大きな問題だ」
文部科学省
「具体的には今大学とも相談し、また共用試験機構が研究している。いずれにしても、この若干のバラツキをどう考えて行くか、もう少し収束させるべきじゃないかという意見があったので書き込んだ。ただし、それを国が認定するかどうかは先の議論」
嘉山
「文言として書き込まれるなら、リジッドにならない方がよい。この文言なら、座学が終わって、これに合格したら患者さんを診察させるよという国家資格になるということだ」
文部科学省
「ステップ2と同じにするという所まで決めているわけではないし、そこまでやれとこの検討会で提言されているとも考えていない。この部分をこれから検討すべきという提言だと思っている」
嘉山
「だったら文章をルーズにしないと。国家統制をあんまりしちゃうと、大臣が懸念していたように教育の中に入り込むと色々なことが起きる。その辺は今までの我々も反省すべき点。
地域医療枠の一層の拡大という文言だが、ウチはそういうのを一切やってない。しかし一番残っている。というのが、地域枠をやると利権になっちゃって質が間違いなく下がる。地域枠はイージーなやり方に見えるが、後々の患者さんのことを考えると、質を担保しなかったということで決していいことではない。各地域に任せるという表現でよいのではないか。その次の科の偏在の問題は、舛添ビジョンの中でインセンティブを入れて偏在を修正するということになっていたので、その点をもう少し具体的に書いていただけたら」
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