国民の健康づくり、今後の具体策は?
■「平成19年国民健康・栄養調査結果の概要」に関する報告
(スライド1)
糖尿病の状況につきましては、糖尿病が強く疑われる人は約890万人。
糖尿病の可能性が否定できない人は約1320万人、合わせて約2210万人と推定され、棒グラフ左の平成9年、棒グラフ中央の平成14年と比べましても、増加していることが明らかとなりました。
(スライド2)
続いて、糖尿病が強く疑われる人の治療の状況につきましては、「現在治療を受けている」と回答した者の割合は、グラフ、青の線で囲んだ部分ですが、平成9年、平成14年に比べて増加の傾向がありました。
その一方、グラフの赤の線で囲んだ部分ですが、「ほとんど治療を受けたことがない」と回答した者は依然として約4割に上る状況が見られています。
(スライド3)
続いて、糖尿病の検査と保健指導等との関係をフローチャートで表したものでございます。
「解析対象者」(7658人)のうち、上から下に流れに沿って見ていただきますと、「今までに糖尿病の検査を受けたことがあるか?」という設問に対しまして、「あり」と回答した人が59.9%。
この集団を100としまして、検査結果について「異常あり」とした者が18.8%、このうち、検査後に「糖尿病教室を受けた」、あるいは「糖尿病のパンフレットをもらった」「医療機関を受診するように言われた」のうち、1つ以上に当たる人が80.2%。
さらに、このうち(フローチャートの)一番下の部分になりますが、「生活習慣を改善したか?」という問いに対しまして、青い線で囲んだ部分ですが、「改めた」37.6%、「多少改めた」54.3%で、これらを合計すると、91.9%という結果でした。
(スライド4)
糖尿病に関する知識の状況について、「正しい食生活と運動習慣は、糖尿病の予防に効果がある」につきましては約9割、「糖尿病は失明の原因になる」については約8割と、高い正答率という結果が出ています。
(スライド5)
続きまして、睡眠・休養の状況について、「睡眠による休養が充分にとれていない」と回答した者は、15―19歳で男女とも高く、グラフ赤い線で囲んだ「あまりとれていない」「まったくとれていない」の部分の合計で、男性で34.2%、女性で40.8%となっていました。
20―40歳台でも、黄色の線で囲んでいます通り、約3割という状況でした。
(スライド6)
眠るために睡眠薬や安定剤などの薬、お酒を使うことがある者の割合を示しておりますが、平成15年に比べてグラフの赤の線で囲んでいます通り、男女とも増加していまして、「健康日本21」の目標値である13%以下に達していない状況が明らかとなりました。
(スライド7)
さらに、ストレスの状況は、「大いにある」「多少ある」と回答した者は、グラフの赤の線で囲みました通り、男女ともに20―40歳代で7割を超えている状況でした。
以上、簡単ではございますが、平成19年の(国民健康・栄養)調査結果の概要をご報告いたしました。