「専門病院」と「総合病院」を区分する基準を提示―DPC分科会で厚労省
<専門病院/総合病院について>
次に、「専門病院」「総合病院」についての集計を行っております。こちら、「専門病院」という定義を私どもで作成してございまして、「特定のMDCの患者割合またはがん患者の割合が40%以上の病院」を、便宜的に「専門病院」と付けておりまして、それ以外を「総合病院」としてございます。
病院数としては、この基準でいきますと、(データを使用した360のDPC対象病院のうち)「専門病院」として24、「総合病院」として336となります。
1.病床数
7ページをご覧ください。「専門病院」「総合病院」と病床数との関連でございますが、総合病院の方が病床数が多くなっております。
2.症例数
一方で、症例数ですが、症例数も同様の傾向で、総合病院の方が多くなっております。
3.効率性指数
次のページをご覧ください。「効率性の指標」で見た場合でございますが、これについては、「専門病院」「総合病院」とも、ほぼ横ばい、同じ値であったというものでございます。
4.複雑性指数
一方で、「複雑性の指標」でございますが、こちらは、「専門病院」の方が高い値ということでございまして、難しい疾患を多く取ってらっしゃるのかな、というところでございます。
5.診断群分類のカバー率
次、9ページでございます。「(診断群分類の)カバー率」で見たものでございますが、これは当然でございますが、「総合病院」の方が高い数字となってございます。
6.高度医療指数
「高度医療指数」に関しましてでございますが、こちらは、「専門病院」の方が高い数字となってございます。
7.救急車で搬送され、入院した患者数
次、10ページでございます。「救急車で搬送され、入院した患者数」でございますが、これは、「総合病院」の方が多くなっております。
8.救急車で搬送され、入院した患者割合
次は、「救急車で搬送され、入院した患者割合」でございますが、こちらも「総合病院」の方がわずかに高くなっているという状況です。
9.緊急入院患者数
次、11ページでございます。こちらは、「緊急入院の患者数」ですが、こちらも「総合病院」が多くなっております。
10.緊急入院患者割合
「(緊急入院)患者割合」は、(11ページの)下の図表でございますが。こちらも「総合病院」が高くなっているというものでございます。
なお、本日お示しした資料でございますが、特段、「診調組D―4」の資料(新たな機能評価係数の候補)の、「A―1」の項目(DPC対象病院においてのみ評価を検討する項目)を中心に、(このうち)「1の項目」(DPCデータを用いて分析が可能である7項目)を今回、分析させていただいておりますので、今後、先生方のご意見を頂きながら、私どもとしてもデータ分析を進めていきたいと考えております。事務局からは以上でございます。