救急受け入れ、小規模病院で好成績―中医協・DPC評価分科会
■ 「病床規模が大きければ、緊急入院の患者数は多い」―厚労省
[保険局医療課・長谷川学課長補佐]
(前半略、救急の説明部分から)
1. 救急者で搬送されて入院した患者数
救急者搬送ありの患者数(救急者で搬送されて入院した患者数)について。
病床規模との関係で見ると、病床規模が大きければ大きい程、救急車の搬送が多くなっている。「DPC算定病床割合」では、算定割合が高い程、救急車の搬送数が多い。
また、病院の種別(総合病院、専門病院、がん専門病院)で見ると、総合病院が一番高くなっている(救急者で搬送されて入院した患者数が最も多い)。
2. 救急者で搬送されて入院した患者割合
割合(救急者で搬送されて入院した患者数/DPC対象患者数)の平均値は13%。病床規模では、ほぼ差がない。
「DPC算定病床割合」との関係で見ると、算定割合が80%未満の病院がわずかに高くなっている。「総合病院」と「専門病院」で比較すると、ほぼ同じ割合だが、総合病院の方が高くなっている。
3. 緊急入院患者数
次は、緊急入院患者数。これは予定入院以外の入院患者数を見たもの。救急車(で搬送されて入院した患者数)と同じ傾向で、病床規模が大きければ大きい程、緊急入院の患者数は多くなっており、「DPC算定病床割合」が高い程、患者数が多くなっている。「総合病院」の患者数が多い。
4. 緊急入院患者数割合
割合で見ると、先程の救急車(で搬送されて入院した患者数/DPC対象患者数)と同じ傾向。病床規模が小さくなるにつれて、割合は低く(ママ)なってくる。
※ 資料では、病床規模が小さい病院の緊急入院患者割合が高い。
「DPC算定病床割合」では、算定割合が80%未満の病院が高くなっている。また、「総合病院」の割合が一番高い。
5. 時間外患者数
これも同様の傾向。入院初日に初診料の時間外・深夜・休日加算が算定されて入院した患者数。病床規模が大きくなれば、患者数は増えてくる。
一方、「DPC算定病床割合」では、算定割合が高い程、時間外患者数が多い。また、「総合病院」の時間外患者数が多い。
6. 時間外患者割合
病床数が多くなれば、割合は増えている。ですが、特定機能病院が一番低い値となっている。
「DPC算定病床割合」で大きな差はないが、算定割合が小さくなれば、(時間外患者の)割合はわずかに増加している。また、「総合病院」の割合が一番高い。(以下の説明は略)