骨髄バンク訴訟 ドナー経験者として悲しい
――財団は一審で山崎さんに負けたのに、理事会も待たずに控訴しちゃったんです。
なぜそんなことをする必要があるのかと思います。他にすることあるだろうと思います。控訴すれば、時間も費用もかかりますよね。その費用の出所は、高額な患者負担金と税金と寄付金でしょう。そのお金を患者のために使えば助かる人が増えるんじゃないかと思ってしまいます。判決が変わるとも思えませんし、ずるずると結論を引き延ばしたいだけにしか思えません。
山崎さんは、裁判で色々な人のお世話になったから、財団に戻って立て直したいんだと言ってました。私だったら、一度は裏切られた組織に対して、そういう風に考えられるかなと思います。本当にその情熱には頭が下がりますし、この人がバンクにいてくれるなら、これから何度でも骨髄提供できると思いました。現実には2回までという制限がありますけど。
財団には、一刻も早く控訴を取り下げて、山崎さんを復帰させてほしいと言いたいです。