療養病床の褥瘡患者、過半数が院内で発生-慢性期医療協会調査
身体抑制は医療療養病床の方が多い。というのは、医療必要度の高い人がいるということだと思う。
11ページ。身体抑制の3要件である「切迫性、非代替性、一時性」に該当して、その記録のある患者は85%。逆に言うと15%しかいない。記録は介護療養病床もないといけないことになっているので、会の方で徹底しないといけないと思っている。
12ページ。説明をちゃんと行っているかというのを口頭と文書では9割近く行っているが、一部行っていないところがあるのが残念なところ。
尿路感染に関しては、13ページ。医療療養病床の治療が11.6日、介護型療養病床は6.5日。医療療養病床の患者さんの方が重度。最初の割合が尿路感染は多い。治療は、医療療養病床の方は水分投与のみという方が4割近くいる。水分と抗生物質の両方投与よりは多い。これについては、安易な抗生物質の使用を控えているとも考えられるし、治療期間は11.6日ぐらい平均でよくなっていると。
14ページ一番下のグラフ。初発患者の治癒に至るまでの平均日数は医療療養病床の方が介護型療養病床の半分。この辺は治療効果が出ている。
15ページ。経口接種への移行。中心静脈栄養をどれぐらいしているかというと、医療療養病床が7.6%。中心静脈から経管栄養が可能になったのは非常に少ない。医療療養病床が介護療養病床より多いけども、コンマの段階で、まだまだ改善の余地がある。
数としては非常にボリュームが多い調査。まだ、始まって6か月の間で、この調査の調査票からはクリアカットな流れというものが出ていない。毎月違う患者が入ってきて、退院していくという状況の中で、この方法で診療の質を見るというのが少し難しいのではないかと思っている。
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