11月20日の中医協 (ブリーフィング)
■ 基本問題小委員会③ ─ 有床診療所
[保険局医療課・佐々木健課長補佐]
有床診療所も論点に限ってお話をさせていただきます。
○ 論点まず、有床診療所に関してはやはり診療科、これは無床診療所も同じだと思いますが、さまざまな診療科によって入院日数が違うとか、1日当たりの単価が違うとか、さまざまありますので、そういうことを加味して入院基本料を考えてはどうかということを提案させていただきましたが、これについては、「そういう方向ではないか」ということになったと思います。
1 各診療科が担う役割と、有床診療所入院基本料における評価について、どう考えるか。
2 在宅医療及び介護施設の後方病床としての機能している有床診療所に対する評価について、どう考えるか。
3 軽症・中等症の救急患者を受け入れている有床診療所に対する評価について、どう考えるか。
4 手厚い人員配置を行っている有床診療所に対する評価について、どう考えるか。
在宅とか介護の後方としての機能についても、前向きな議論がありました。あと、軽症・中等症の救急患者に関しては、療養病棟よりは若干地域ですかね、離島などほかに代替機能がない所もあるだろうから、そういう役割を担っている有床診療所を評価してはどうかということでございます。
あと、手厚い人員配置については、有床診療所自体は医療法で人員配置基準が定まっていないなど緩やかなものなのですが、実際には、安達委員でしたか、19床の中でも10人を超えるような配置をしている診療所もあるということでした。一般病床に近いような配置をしている診療所もあるということなので、そういう診療所にはそれなりの評価をしていく。
(意見交換で)31日以上の(有床診療所入院基本料2の)280点が象徴的に言われましたが、やはり今の有床診療所は7日以内の短期の所に点数を付けるような体系になっているので、有床診療所の実態に合わせた形で見直しをしてはどうかというご意見が出たと思っています。
これについても、先ほどの療養病床も同じですが、宿題も含めてまとめ、また中医協に再度ご提案させていただきたいと思っています。
【目次】
P1 → 薬価専門部会 ─ 特許期間中の新薬の薬価改定方式
P2 → 基本問題小委員会① ─ 後発医薬品の使用促進
P3 → 基本問題小委員会② ─ 療養病棟
P4 → 基本問題小委員会③ ─ 有床診療所
P5 → 基本問題小委員会④ ─ 改定率に関する意見具申