診療報酬本体「1.73%引き上げ」では不十分―民主・医療費議連
民主党の国会議員から成る「適切な医療費を考える議員連盟」の桜井充会長は15日の会合後記者会見で、14日に厚生労働省の足立信也政務官が2010年度診療報酬改定で本体部分に1.73%の引き上げが必要との認識を示したと報道されていることについて、「不十分以外の何物でもない」と述べ、マニフェストで約束した医療費増額を実現するには足りないと主張した。(熊田梨恵)
足立政務官は昨日、来年度診療報酬改定で本体部分で6300億円の増額を求めていくとして、1.73%の引き上げが必要との認識を示したと報道されている。薬価部分については約1.4%引き下げられる見通しがすでに示されており、診療報酬全体では0.3%程度の引き上げを求めることになる。
会見での記者と桜井会長のやり取りは次の通り。
[記者]
昨日、厚労省の足立政務官が会見されまして、財務省と診療報酬の折衝をされているわけですが、医師の技術料に当たる本体部分でプラス1.73を求めていきたいと。1.73で全体はプラスにしたいと。議連が求めている3%プラスとかなり乖離があると思うんですが、受け止めをお願いしたいのですが。
[桜井会長]
まあすみませんけど、不十分以外の何物でもないと思います。薬価と二つ含めれば、0.いくつ(診療報酬全体として0.3%程度の引き上げになる)でしょ、引き上げは。ネットで3%以上、これを実現することがマニフェストの約束だったんだから、それこそおかしいんじゃないですかと。「子ども手当」だけ、1万3000円になっただけでマスコミはあれだけ書くのに、医療の問題に関しては何で何も言わないんだろうと非常に不思議。国民の皆さんは子育て支援が不十分だから政権交代を望んだのではないはずですよ。地域医療の崩壊が一番ひどかったんじゃないですかね。とにかく「医療・介護・年金」の社会保障と「景気・雇用」というのが大半の人たちですよ。とあったとすれば、ここにもっと予算を付けるが私は当然の事だと思っていて、その点から申し上げれば不満ですよ。