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患者の「知る権利」と「知りたくない権利」 ─ 明細書で激論

■ 「めちゃくちゃな患者さんが一杯いる」 ─ 邉見委員
 

[邉見公雄委員(全国公私病院連盟副会長)]
 私も、原則賛成です。それでやっぱり、(明細書発行体制等加算は)診療所だけでなく......。今回恐らく、病院に大きな(人的・物的)負担が掛かると思うんですね。

 例えば、(MRSA抗菌薬の)「バクトロバン」という薬があります。これは......、(細菌を退治するために通常使われる薬が効かなくなる)「MRSA」(というメチシリン耐性黄色ブドウ球菌の発生を防止するため)......、大きな手術では予防投与します。

 「先生、私はMRSAではないのに何を使ったのか?」と必ずきく人がいますから、薬剤師あるいは医師が1人いなくてはいけなくなります。だから、紙とか、ランニングコストも、また当然何か付けなくてはならない、人も。

 まあ......、よくあるんですが、ここにおる1号(支払)側の委員は皆、優秀な選ばれた患者さんですね。しかし、今は選ばれていないようなめちゃくちゃな患者さんが一杯おるわけですね。"モンスターペイシャント"といわれる人......。

 それで、50歳ぐらいのご婦人に手術前に梅毒の検査をすると、「私、梅毒なんか」って怒る人が一杯おるわけですね。(明細書に)「ワッセルマン検査」というのが出るわけですね。そうすると必ず言いますよ。そういうふうな人に必ず1人、ソーシャルワーカー的な人か、誰かを付けないといかん。かなりの負担が現場には起こるだろうと、私は思います。

 そういう意味からすると、私は診療所よりも病院のほうにたくさん......、この負担は......、「病院がどうや」って言うんではなく、(明細書発行体制等加算を診療所と)同じ(程度)は付けていただかないと、ちょっとしんどいんじゃないかなあと思います。

[遠藤久夫会長(学習院大経済学部教授)]
 分かりました。関連で、西澤委員、どうぞ。


【目次】
 P2 → 「正当理由ない限り、全患者に無料発行」を提案 ─ 厚労省
 P3 → 「こういう方向でお願いしたい」 ─ 勝村委員(支払側)
 P4 → 「個人情報が出てトラブルを生じることを危惧」 ─ 渡辺委員(診療側)
 P5 → 「プライバシーが出るリスクが非常に高くなる」 ─ 嘉山委員(診療側)
 P6 → 「めちゃくちゃな患者さんが一杯いる」 ─ 邉見委員(診療側)
 P7 → 「保険者が全患者に渡すのが一番」 ─ 西澤委員(診療側)
 P8 → 「医療内容や価格を教えてもらう権利がある」 ─ 白川委員(支払側)
 P9 → 「無理矢理押し付けて渡さなければならないのか」 ─ 鈴木委員(診療側)
 P10 → 「いろいろな観点が混ざって議論の収拾が付かない」 ─ 小林委員(公益側)

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