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ニュース〜医療の今がわかる

「いいチームになった」 ─ 揺れた中医協の診療側に一体感

■ 「まだまだ納得できるものではない」 ─ 三浦委員
 

[三浦洋嗣委員(日本薬剤師会理事)]
三浦洋嗣委員0212L.jpg はい。三浦でございます。本日は、お忙しいところお集まりいただきましてありがとうございます。まず、2号(診療)側委員として、それから私は薬剤師でありますので、そちらのほうもお話をさせていただきたいというふうに思います。

1. 改定率
 まず今回、大変、国の財政事情が厳しい中で、ネット(全体)でプラス0.19%の改定ということについては......、大変、財政状況の厳しい中、医療提供体制、あるいは(国民)皆保険制度を維持するということを前提とした改定であるというふうには受け止めております。

2. 調剤報酬─後発医薬品使用体制加算の新設
 調剤報酬につきましては、いろいろ議論もありましたけれども、私どもは「後発医薬品の使用促進」という、国民から付託されましたその命題に則って今後も一層努力をしてまいる所存でございます。

3. 病棟薬剤師の配置の評価
 また、(今回見送られた)病院の病棟薬剤師(の配置をDPCの新たな機能評価係数として評価すること)についても、今後もさらにチームの一員として活動してまいり、そして勤務医の負担軽減にもお役に立てるよう、また処方設計等も含めて、さらに病院の中でも活躍できる場を設けていただくということで、これからも活動していきたいというふうに思っております。

4. 全体的な感想
 ただ、全体的なお話としてはやはり、私どもは調剤報酬の、薬のほうがですね、実際に全体の73%くらいを薬が占めているということでもありますので、まだまだ薬局の経営につきましては、「この改定ではまだまだ納得できるものではない」というふうには考えておりますが......。

5. 今後に向けて
 今後とも、「医療提供を支える」「一役を担う」という薬剤師の職務を全うしていきたいというふうに考えておりますので、今回の改定をこれからもさらに検証していただくということを前提に、今後も活動を進めてまいりたいというふうに考えております。以上です。

[邉見公雄委員(全国公私病院連盟副会長)]
 それでは鈴木先生、お願いいたします。


【目次】
 P2 → 「中医協を改革する」 ─ 診療側に一体感
 P3 → 「まだまだ納得できるものではない」 ─ 三浦委員(日薬)
 P4 → 「再診料の引き下げは残念」 ─ 鈴木委員(茨城県医師会)
 P5 → 「誤解の下で議論や対立があったことは残念」 ─ 西澤委員(全日病)
 P6 → 「日本の制度疲労が一番露呈している場が医療」 ─ 嘉山委員(山形大)
 P7 → 「元凶は財務省、越権行為のように踏み込んだ」 ─ 安達委員(京都府医師会)
 P8 → 「歯科の審議が少なく、消化不良だった」 ─ 渡辺委員(日歯)
 P9 → 「肉体はしんどかったが精神的には楽しかった」 ─ 邉見委員(全自病)

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