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ニュース〜医療の今がわかる

村重直子の眼13 大西睦子・ハーバード大学歯科医学校研究員(下)


村重
「ちゃんと溶け込んでらっしゃるんですね」

大西
「MITのチームに入って、それから何か色々なことが楽しくなってきたんです。実験もまあまあうまくいくようになってきたし、ポジティブになってきました。専門分野も国籍も全く違いますが、いろいろな友達がいっぱい増えて。よくハーバードのカフェテリアでもチームのメンバーと会うこともあって、お互いダンスのイメージしかないで、研究所で会うのはちょっと恥かしかったりして」

村重
「ダンスしながら、研究の話も」

大西
「チームにはたくさんのロシア人がいます。驚いたことは、ロシアの同じ高校からきているのですよ。どうしてかな、と思ったら、物理や数学が優秀な生徒はハーバードが特別推薦でスカウトしているのですね。でも寂しいことに、卒業すると、みんなバラバラになってしまいます。だから、パートナーを決めてもずっとという感じじゃなくて、変えざるを得ないということもあります」

村重
「人がどんどん入れ替わりますからね」

大西
「そう。グラントが取れなければ、ラボも閉鎖になりますから」

村重
「グラントが切れると人件費が切れますからね」

大西
「そればっかり。特にPIはいつもグラントでキリキリしていて。正直、ラボの中、ときどき戦争みたいな感じもします。色々な国籍の人がいるから」

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