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ニュース〜医療の今がわかる

村重直子の眼13 大西睦子・ハーバード大学歯科医学校研究員(中)

大西睦子・ハーバード大学歯科医学校研究員の2回目です。

大西
「異動したモハメドラボでやっている研究は、がんとは全然関係ないマウスを用いた実験なのですが、本当にいろいろな勉強になります。私、実は日本では、動物実験の経験は全くなかったのです。慣れるまで最初は大変だったのですが、すぐに環境に慣れて、研究が本当に楽しくなりました。ところで動物実験のシステムも、ハーバードってすごくしっかりしています。とくに動物実験室の、テクニシャンの方たちが、人数的にも能力的にもとても充実しています。また、とても陽気な方が多いので、私が実験に失敗して落ち込んでも、テクニシャンの人たちと話しをすると、すぐに前向きになれます」

村重
「関わっている人数がものすごく多いですよね」

大西
「実験動物室の管理がとてもしっかりしている。私は、日本で動物実験の経験がないため、日本の詳しい状況は知りませんが、知り合いの話を聴くと、日本は研究者が動物の管理をしないといけないようです」

村重
「研究者が、ケージのお掃除から、試験管を洗うことまで、何から何まで自分でやるのが当たり前になってしまってますよね」

大西
「アメリカの場合はテクニシャンの仕事がしっかりしているので、それぞれの動物室に関しては一人のテクニシャンの責任で管理されています。なので、研究者は自分の研究に集中できます。システムがすごく研究しやすくなっている」

村重
「研究者を支える人たちの雇用人数がすごいですよね。病院の臨床現場も、コメディカルの雇用人数が多いという点で同じだと思いますけど」

大西
「で、私は基礎研究のシステム自体も学びながら、自分の研究もするという感じです」

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