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第2回サルコーマシンポジウム

101128sarcoma.jpg 先日もご案内した通り、『日本に「サルコーマセンターを設立する会」』の第2回シンポジウムが28日、国立がん研究センター内にある国際会議場で開かれ、70人ほどが集まりました。この中で、吉野ゆりえ代表は、米国MDアンダーソンがんセンター内のサルコーマセンターを視察してきた結果を報告しました。(川口恭)

 視察報告として会場で配られた資料に記載された『日本の肉腫治療・研究改善のための提言』は以下の通りです。

(1)患者サイドによりわかりやすい形を示すため、国立がん研究センター中央病院の骨軟部腫瘍科に内科部門を増設し、副科長レベルの専任内科医または小児科医を配置し、肉腫診療の責任者となっていただく。
(2)厚生労働科学研究費補助金(がん臨床研究事業)の中に、肉腫診療と研究をリードするべき研究課題を設定し、国立がん研究センター中央病院の医師を中心に研究班を組織していただき、日本の肉腫診療と研究をリードしていただく。
(3)海外の肉腫診療拠点(MDアンダーソンがんセンターやスローンケタリングがんセンター、欧州内のConticanet【肉腫の共同研究組織】など)との診療連携、共同研究を進めていただく。
(4)肉腫に限らず、集学的治療の実践のために、その他の診療科においても、組織構造の改善を期待いたします(例えば、泌尿器後腹膜腫瘍科の内科部門、婦人腫瘍科の内科部門、小児腫瘍科の外科部門など)。
(5)肉腫に限らず、より幅広くのがん患者を受け入れるため、合併症を担当する治療チームを充実させるよう期待します。

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