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ニュース〜医療の今がわかる

明日の臨床研修制度を考えるシンポジウム

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まず先日の班会議の際にも登場した東大グループの学生さんたちがプレゼン。微妙に亀田バージョンへとカスタマイズされていた。続いて土屋了介・国立がんセンター中央病院院長が講演。内容は班会議の傍聴録と重なる部分が大きく、また本人も「目的は話をすることではなく、研修医を中心に皆さんの意見を伺うこと」と述べていたので、内容紹介は割愛。

続いて亀田信介・亀田総合病院院長の発表。先日、ご報告した臨床研修検討会の議論と対比させながら読んでいただくと、かなり興味深い差異がある。
「臨床研修制度の目標は優秀な医師を育てることであり、そこからそれては何も始まらない。では、優秀な医師を育てるには何が必要かといえば、1、優秀な指導医と研修医がそろっている 2、しっかりした教育システムが構築されている 3、内容・数とも十分な症例数を経験できる の3点が必要。要するに臨床研修指定病院と研修プログラムの質を向上することが必要である。

そのためには臨床研修指定病院の指定要件と評価システムの適正化が必要であるが、果たして現在そのような研修の質が保証されているか。こういうものは行政が関与して一斉指定した場合に往々に基準を満たさないものまで入り込んでくる。たとえば千葉県には、がん診療拠点病院が13もある。いくつかは実際に役割を果たそうと思ったら必要なものがないのに指定を受けている。

同時に適正な競争原理の構築も必要。各々創意工夫をして、淘汰されて残ったものを標準化していくというのが全体の質の向上に欠かせない。募集人員を一律に規制するというのは競争原理を外すこと。定員に枠をはめるにしても、研修医の評価がフィードバックされる仕組みにすべきであり、また新規参入を拒まないことによって、病院側がいつもいつも努力し続けなければならないようにすべきである。

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