大きな拍手の中、初登庁 ─ 小宮山厚労相
■ [質疑] 子ども手当について
[女性記者(幹事社)]
幹事社の毎日新聞です。子ども手当をめぐる3党合意についてお伺いします。
3党合意の中でですね、所得制限にかかる世帯をどうするかなど、まだ未定の部分もありますけれども、今後、そういったことについてどのようにされていくのかということと、当初から手当......、自民党を中心に異論が強いですけども、年末に向けてそこはどういうふうに調整をしていきたいと思うのでしょうか。
[小宮山洋子・厚生労働相]
そうですね、これはご承知のように、この間の国会の終盤のところで、3党合意でギリギリの合意をしてできあがったものです。来年4月から、24年度の4月からの恒久的な法制については、今ありましたように、所得制限のかけ方、所得制限をかけた世帯に税制上、財政上の措置ということでどのようなことをするのか。
それから、今のご質問にあった控除から手当というのは、そもそも民主党の税調としては、高所得者に有利な控除をやめて、必要な人に手当にしようという基本的な理念を持ってやってきているところなので、これは私としてはしっかり守っていきたいな、とは思いますけれども、今のねじれの中で、また東日本大震災のために財源が多く必要だという中でですね......
これはどういうふうな形をしていくと、本当に子育て家庭を応援するためにこういうことをやりたいと思っているのに、控除が先に外れているから子育て家庭で赤が出るという、それは何としても避けたいと。
そうしないとそこは、復興財源は本当に必要ですけれども、本来支援をするべき子育て家庭に、そこだけに重税にするっていう、そういうことにもなりかねないので、そうはならないようにしっかりと仕組みを考えていきたい。
でもこれも、3党合意でできたものですので、24年度に向けてまた3党でご協議いただくことだと思っていますから、厚生労働省としてはそれを尊重しながらしっかりと、地方との話し合いもございますし、組み立てていきたいなというふうに思っています。
今は、財源が足りないからこういう状態にする。だけど、将来に向けては現金給付をどういうふうにして、現物と言われる新システムのほうの幼保一体化とか、そうしたところをどうしていくか。
また、働き方をどうしていくか、そういう総合的にパッケージとして子ども、子育てを支援していきたい。その第一弾が子ども手当だったので......。
子ども手当がちょっと今、旗を降ろしたわけじゃないんですけれども、思うとおりにいっていないから全部だめかと言うと、決してそうではないと思ってますので、現状の中でもしっかりと取り組んでいきたいと思っています。
[女性記者((幹事社)]
各社さん、他にどうでしょうか。
【目次】
P2 → 力を入れたい3つの政策
P3 → [質疑] 子ども手当について
P4 → [質疑] 派遣法の改正について
P5 → [質疑] 年金、医療について
P6 → [質疑] 原爆症認定制度の見直しについて
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