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情報はすべてロハス・メディカル本誌発行時点のものを掲載しております。
特に監修者の肩書などは、変わっている可能性があります。

こころの風邪、うつを生きる。

日々の生活では、ここに注意。

 うつは、誰でもかかる可能性のあるありふれた病気だと説明してきました。では、予防する方法はないのでしょうか。
 どうやら、ないことはないようです。要は「思考のぐるぐる循環」に入らないことのようです。
 なぜ「ぐるぐる」思いつめてしまうのか。うつ病の人は、普段からどうも自分の過去・現在・未来について理想と現実のギャップを過大に捉える傾向があるようなのです。何事も満点にできなければ生きている意味はないと思うらしいのです。
 自分自身に思いあたる方、深呼吸してみましょう。ここで自分の性格が全て悪いのだなどと思うと、結局は同じことです。あなたのそのマジメな性格は、周囲の人からは好ましく思われているはずですから、それを変える必要はないんですよ。
 神様のように完璧な人なんて、どこにもいませんから安心してください。あなたは、きっと誰かの役に立っています。
 一度や二度失敗したからといって、あなたの全人格が否定されるわけでないことも忘れないでくださいね。いいじゃないですか、失敗するのも人生の楽しみです。
 これは、うつを発症してしまってからも同じです。あなたが生きていることは十分に素晴らしいことです。何だか妙につらいと思ったら、自分だけで抱え込まずに医師に相談してみましょう。きっとあなたの力になってくれます。
 大丈夫です。

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