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かかりつけ医探しに失敗~記者が当事者になって気づいたこと②

 新生児には、怒涛の予防接種スケジュールが待っており、相性の良いかかりつけ医が必要です。見つける時、記者の経験は、ほとんど役に立ちませんでした。
論説委員 熊田梨恵(社会福祉士)

 私は、千葉県鴨川市の亀田総合病院出向中に結婚し、妊娠したのも単身赴任中で、産前休暇に入ってから大阪府吹田市に新居を探して、夫と同居を始めました。吹田市を選んだのは、夫の通勤圏内で住環境の良い所と思って不動産屋を回った時に、たまたま良い物件があった、というだけのことです。

 つまり、2人そろって土地勘がなく、友人知人親戚もいませんでした。

 出産後、市の保健師が来てくれて、予防接種や健診、地域の子育て情報などについて教えてくれました。保健師は、予防接種できる市内医療機関の一覧表をくれ、近隣の医療機関にマーカーを付けてくれました。どこが良いかと尋ねてみましたが、ハッキリしたことは教えてくれませんでした。

 マーカーを付けてくれただけでも10カ所くらい。どれもこれも似たような名前で、情報と言えば、住所だけです。これでは分からないし、選べません。

 とりあえずホームページがない所は、情報の得ようもないので除外することにして、各クリニックのホームページを眺めてみました。しかし、どこも似たり寄ったり。たまに特徴があったとしても特定の疾患に関する情報だったりして、子どもの予防接種には関係なさそうでした。

広告規制という壁
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