厚労会議に遠路来た市町村担当者の思い

投稿者: 熊田梨恵 | 投稿日時: 2009年05月29日 14:50

 5月28日に開かれた「全国介護保険担当課長会議」での市町村担当者の発言を聞き、なんともやり切れない思いになりました。

 厚労省は、「部局長会議」「課長会議」などという名称で、自治体担当者向け会議を開きます。これには、来年度予算について周知するためなど毎年定期的に開くものと、法改正があった場合や国内で何らかの大きな問題が発生した場合の対処方針を示すためなど、イレギュラーに開催するものがあります。
 この会議の内容は、厚労省が国の方針を自治体に伝えるものなので、結局のところ医療機関や介護サービス事業所、そして国民の私たちに影響してくるものになります。
 
 この会議では、北海道から沖縄まで、全国の担当者がやってきます。時には、厚生労働省内にある「講堂」という大会議場で一日中缶詰になることもあり、お疲れの色が見えることもあります。
 
 昨日は、東京の千代田区霞が関にある全国社会福祉協議会という社会福祉系全国団体の入る「新霞が関ビル」で、「全国介護保険担当課長会議」が午前10時から、休憩をはさんで約4時間にわたって開かれました。雨の中、全国の都道府県や指定都市・中核市で、介護保険を担当する衛生部局の担当者がやってきました。
 コムスン問題以降、介護保険担当者会議ではテレビカメラの撮影も入るようになり、今回も撮影している姿が見えました。
 
 
 今回の会議の議題は、補正予算に関するもの。今回の補正予算は、政府・与党が4月10日にまとめた経済危機対策を受け、介護分野では介護施設の基盤整備に約2500億円、介護職確保に約4000億円、それぞれ基金を創設するという形で計上しています。
 
 事務局となった厚労省老健局は、各基金の運用方法やシステム整備、スケジュールについての方針を担当者に伝えました。特に、今は第4期介護保険事業計画という、市区町村が3年ごとに立てている計画が始まったばかりのタイミングだったので、この補正予算について、計画との兼ね合いをどう考えるかということもありました。
 この他にも、未届けの有料老人ホームやインフルエンザの問題などの議題もありました。
 
  
 すべての議題が終わり、質疑応答に入った時、ある中核市の担当者からこんな発言が出ました。
 
「質疑が切れたのかと思って、議事以外の質問になるのですが、すみません。要介護認定の経過措置についてですが、4月から始まってこのタイミングで全国担当課長会議の中でそれについて一切何も触れられていないというのは、どういうことなんでしょうか。あれだけのことをしておいてそのフォローがないというのはあまりにも無責任という気がするのですけど」
 
 それに対して、司会者は次のように答えました。
 
「今日は老人保健課の担当がいないのですが、今日の会議の趣旨が補正予算の執行の面について少しでも私どもの考えを都道府県指定都市中核市の方にお伝えしたいということで開いたものです。わざと要介護認定の内容を外したとかそういうことでなく、今回は補正予算の執行にかかわるという前提で開いたものです。ご質問があれば、個別に老人保健課にお電話いただければと思います」
 
 
 何のことはないやり取りかもしれませんが、個人的にはやり切れない思いで聞いていました。
 
 私自身は、厚労省が開く部長会議や課長会議は上意下達の場だと感じています。地方分権とか色々と言われてはいますが、何のかんの言いながら厚労省が自治体の首根っこを押さえているんだなと感じる場面が多々あります。
 
 こういう場面で発言することは、自治体担当者にとっては、かなりの勇気が要ることと思います。まして、他の自治体の担当者もすべて顔を揃えている場面です。
 
 今回の発言者は、中核市の担当者でした。介護保険の運営を担う市町村担当者にとって、この4月からの新しい要介護認定方法の変更は、かなりの負担となり、現場からの苦情や批判もあると推察されます。
 
 私自身、介護現場で働いていたこともありますが、実際にケアマネジャーが要介護認定を行う場面を見ながら「?」と思うことは多く、これでは全国的に差が出たり、問題が発生しても仕方ないと思っていました。しかし、今回の見直しも、団体から「軽度に認定される」と批判の声が上がっていたり、審査にかかわる知人からは、2次判定で1次判定を変更するハードルが上がっているという声も聞いたりしています。
  
 この担当者も、相当困っていたのではないかと思いました。「あれだけのことをしておいて」という言葉からも、その苦労のほどが推察されます。しかも、他の担当者は、すべて議題に沿った内容を質問していたため、この担当者の発言だけが浮き上がってしまっていたほどです。

 今回の会議は、要介護認定に関する部分を主管する部署ではありませんでしたが、同じ老健局が担当したもの。彼は3時間の会議のために、前泊したかもしれませんし、遠路はるばる東京までやってきて、同じ局なんだから困ってる問題に対して一言ぐらい何かフォローの発言があってもいいだろうと思ったとして、その気持ちは分かるような気がします。
 厚労省側が「担当者がいないのだから」としか答えようがないのも分かりますが・・・。
 
 「縦割り」とはよく言いますが、遠くからやってきた担当者にこういう思いをさせてしまうというのは、効率も良くないと言いますか、なんとももったいないことだと感じた次第です。
 


 
 

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コメント

熊田さま

>「個別に老人保健課にお電話いただければ」
というのも解決の道筋を答えたという意味では一つの回答だと思いますので、その市の方が老人保健課に聞いてみれば良いんだと思います。
その後どうなったか興味あるところですので、是非第2弾の記事を期待しています。

パンダ様
 
司会者の返答が「解決の道筋を答えた」ものであったならば、
私はこのブログを書かなかったと思います。

熊田さま
長いコメントは禁じてのような空気があるので、簡潔に書きすぎて
ちょっと言葉が足りなかったようなので、補足します。

「解決の道筋を答えた」云々の意味は、「老人保健課に聞く」ということで、
担当者からそのような答えがあったんだから、その後どうなったのか、老人保健課に聞いたのか、?それによって問題が解決したんだろうか?ということを知りたいということです。(したがって、ブログの本題とは外れるスピンオフ的な話であり、申し訳ありません。)

熊田さんの発言の真意は議題なり質問対応なりを含めて、「もうちょっと思いやりのある対応ができないもんか」ということなんでしょうが、おそらくいろいろな意味で余裕がなくなっちゃってるんだと思います。

そもそもこの中核市の担当者の方、それほど困っていたのに、これまで老人保健課に問い合わせをしてこなかったんでしょうか?
また、新霞が関ビルも厚生労働省も霞が関、歩いても数分のはず。前泊するならなおさら、老人保健課にアポを取って、会議の前後に直接聞きに行くことも十分可能だったのでは?

「全国介護保険担当課長会議」のシステムや、介護保険に関する本省と自治体の力関係はよく知りませんが、事前に議題を周知したり、参加者が議題についての希望を伝えたりする手段はないのですか?それが皆無なら、熊田さんの「上意下達」という感覚も妥当なのかもしれませんが、行政実務の現場にいる人間としては、少々考えにくい。

いい悪いは別として、役所は根回し文化の社会です。課長クラスともなれば、その文化の中で長く生きています。役人が役人に対して、相手が想定しているとは考えにくい問いを投げかける際には、その内容とは別に、そのこと自体に何らかの意図があると解釈される覚悟をしているのが普通です。天真爛漫に聞きたいことを何でもかんでも聞く、というのはまずあり得ません。特に、公開の場では。

イレギュラーな発言の結果、こういう記事を書かれ、会議の担当者はダメージを受けた・・・この結果、発言者は本当に予想していなかったのでしょうか・・・?
この方はなぜ、このような手段を選択したのでしょうか・・・?

熊田さん、この中核市の担当者の真意、もう少し深く探ったら意外な発見があったかもしれませんね。

中野稀哲様
 
記者であれば根回し云々といったことは前提で取材をしていると思いますが、
そういう「行政実務の現場にいる人間」の考え方や行動が、
私にこういうブログを書かせているということまでには、思い至られないのでしょうか。
 
中野様が行政の方だったとして、このブログの内容に対してこのような反応を
お示しになっているということ、現場におられる方々は、
残念で仕方のないこととお感じになられるのではないかと思います。

熊田様

お返事ありがとうございます。
ただ、ちょっとその内容がわかりづらいですね。当然織り込み済みで書いていますよ、私の意図がわかってもらえないのは残念ですね、ではちょっと・・・。

熊田さんの書かれたもの、一読すると、遠いところから呼びつけられた地方行政の担当者が、介護保険で日頃から悩んでいたので、勇気を振り絞ってせっかく厚労省に質問をしたというのに、けんもほろろの扱いをされていた、気の毒だ、厚労省には思いやりがない&縦割りで非効率だ、という、些か情緒的なものに見えましたが、もっと深遠な意図があるのなら、他の方にも伝わっていないのではと思いますので、御解説いただけませんか?他の方でも結構です。

誤解されているのかもしれませんが、少なくとも私の経験からいえば、地方自治体の課長クラスというのは、一見素朴でもしたたか者揃いです。
私は、この方も実はかなりしたたかで、計算高い方なのではないかと思いますし、CBニュースの頃から感じていましたが、熊田さんはむしろこういうケースではよく深読みをされていましたよね?
深読みは、外れていればただの邪推だし、純粋な意図で行われていないと感じることも多いので、私はむしろ諫めることが多いのですが、このケースこそ、深読みしてみるべき場面では?
たとえば、急激すぎる制度変化が、地方に混乱ばかりでなく、国に対する悪感情まで生んでいる。このままではますますディスコミュニケーションが広がるばかりだ、とか。

混乱を解く鍵になるかもと思い、細かい点を一つ。「同じ局なんだから困ってる問題に対して一言ぐらい何かフォローの発言」と書かれていますが、これは困っているという問題の内容についてですか?それとも困っている、という事態についてを感情を慰撫する言葉、という意味ですか?

熊田様
横レスですが、この発言をした市の人が、中野様の言う「かなりしたたかで、計算高い方」でないとしたら、おそらく「人間としては誠実であるが、行政のプロとしては赤点」ということになるんでしょう。その前者の部分を福祉のプロでもある熊田様がビビンと感じてこのブログをお書きになったということだと思います。
しかし、どの業界であれ、プロの世界は冷徹です。「プロの世界なんだから、落伍者の面倒をみちゃいられない。しかし、その視点はあくまでも行政のプロに対してであって、福祉現場の人に向けられたものではない。」というのが中野様の意図ではないでしょうか。

私にはどちらも一面の真理があると思います。
そういう意味でも、この市の人が、その後「行政のプロ」としてどう行動したのか大変興味があるのです。

>この発言をした市の人が、中野様の言う「かなりしたたかで、計算高い方」でないとしたら、おそらく「人間としては誠実であるが、行政のプロとしては赤点」ということになるんでしょう。その前者の部分を福祉のプロでもある熊田様がビビンと感じてこのブログをお書きになったということだと思います。

そうかなぁ。なんか考えすぎのように思いますが。

「かなりしたたかで、計算高い」わけでも「行政のプロとしては赤点」なわけでもなく、聞く方は聞きたい或いは聞く必要があったから単に聞いただけで、答えた方もその場で答えられなかったから担当課に電話してくれと単に答えただけの単純な話ではないですか。
特に話題にするほどの価値もないと思いますが。

KHPN様

ありがとうございました。
熊田さんの主観にどこまで乗っかるかによるのですが、その可能性ももちろんあります。
熊田さんが個人的に、非常に深刻そうなやりとりに受け取っただけで、実際には、「えっと、あれは今日やらないんですか?」「それは、今日の趣旨とは違うので。もしすぐ必要なら担当の方に。」という事務的なやりとりだった、ということもあり得ます。
確かに、何でもない事務的なやりとりをしていたら、「県が○○省に反旗!」という記事になっていて驚く、ということもありますからね。県の方も「食ってかかった」みたいに書かれて大迷惑、と。

いずれにせよ、この市の方に追加取材があると、はっきりするかもしれませんね。今では、三者三様の推測を並べているに過ぎないので。
熊田さん、是非ご検討を。

\"あれだけのこと\"が何かについて話題になってないのでコメントします。おそらく、このことです。


  • 新たな認定方法により介護度が軽くされる人が極めて多くなった
  • 既に要介護認定を受けていた人が軽くなった場合に限って経過措置でしばらくはそのままの介護度
  • 新たに介護認定を受ける人は最初から「不当に」軽く判定されるが、そのような人々には「経過措置」はない

すでの要介護度をコンピューターソフトの判定ロジックにより軽くするという厚労省の政策は国会ですら問題になってます。全国の現場から「軽く」判定する変更そのものへの反対が沸きあがっております。経過措置という欺瞞的常套手段ではなく、軽く判定することそのものを撤回しなさいと現場の人々は要求しています。
 このことが問題になっていることを見逃してはならないと思います。

確かに各都道府県などが、それなりの旅費を使って集合しているわけですから、熊田様のおっしゃるような配慮が厚生労働省にもあってしかるべきだと思います
厚生労働省の都道府県・政令市・中核市に対するサービスは赤点ってところでしょうか
会議を主催した担当者の気配りがもうちょっとあれば良かっただけのような気もします
質問者がKYではないと思いますよ  会議のタイトルからして・・・老人保健課が来ないことの方が問題です

> あれだけのことをしておいてそのフォローがないというのはあまりにも無責任という気がするのですけど

 発言のこの点をよく考えては如何でしょうか。

 これは情報を求めているのではなく、人と人との信頼関係を構築して行こうという努力に関わるものです。

 中央は地方をどう見ているのか、メッセージが必要であったかと思います。これは質問に対する回答を求めるという発言ではなく、担当者でなければ応えられないという性質のものでもありますまい。

 このブログには、現に地方で介護保険事務に関係する市町村、事務組合、そして都道府県の地方公務員にも(実際に)読者がいます。

 彼等がこれまでのコメントを読んで、厚生労働省に対する信頼をあらためて深くしたというようなことは期待できないだろうと思います。

 現実を無視して人間関係だけで机上の空論を強引に進めたときの弊害もありますが、人間の信頼関係を無視して、「文句言わずに言われたことだけやっていれば良いんだ!」という態度で物事を進めようとするなら、なぜか相次いで発生する奇妙な障害に次々と立ち向かわされることになるでしょう。

 自分は組織人としては甘やかされてきた方ですので、あまり説教する立場にはないのですが、…。

>自分は組織人としては甘やかされてきた方ですので、あまり説教する立場にはないのですが、…
「甘やかされてきた」というのは理解できるが、大学の助手が「組織人」というのはイマイチ理解できないのだが

>すでの要介護度をコンピューターソフトの判定ロジックにより軽くするという厚労省の政策は国会ですら問題になってます。
別にこのことに限らず、国の政策についてあれこれと問題にする場が国会なんじゃないかい。

>全国の現場から「軽く」判定する変更そのものへの反対が沸きあがっております。経過措置という欺瞞的常套手段ではなく、軽く判定することそのものを撤回しなさいと現場の人々は要求しています。
どうでもいいことだが「欺瞞的」や「常套手段」なんていう悪意の存在を思わせるような言葉で決め付けると、言っている本人の信頼性の方がむしろ疑われたりはしないかい。

>tune様
参加者の興味はそれぞれです。

普通、会議の開催案内には議題も出ているし、参加者が事前に「これについて聞きたいんだけどこの会議で説明がありますか?」と問い合わせれば答えは戻ってきます。そのとき希望を言うことももちろん可能です。(もちろん、一人のために開かれる会議ではないので、希望に応えられないこともありますが。)

それ以上はスプーンフィーディングになり不必要、というのが相場観だと思いますよ。

>中村様

どうやら、発言者が自身の感情を慰撫する言葉を求めていた、という御解釈のようですので、その前提でお話しします。

仕事上の関係といえど、密接にコンタクトをとる必要のある相手であれば、相手の感情に配慮し、いたわりの言葉をかけたりすることが望ましい場合は確かにあるでしょう。厚労省の担当者と地方自治体の担当者の間に、温かい感情の交流が必須とまでは思いませんが、効率的な仕事のためには悪感情はない方がいいでしょう。(だからこそ、記事がもし、実は何のこともない普通のやりとりだったのを熊田記者が必要以上に演出した結果だとしたら問題です。)

しかしながら、それを公開の会議の場でやるのが適切かどうかはまた別の問題です。ビジネスとして、お互いの組織の看板のもとに、衆目の前でやりとりしているのです。録音している人もいるでしょうし、記事にもなります。たとえ質問者と信頼関係があっても、周りで聞いている不特定多数とも同レベルの信頼関係があるわけではありませんから、公式の場で不用意なリップサービスなどしないのが普通です。
(実は、中央省庁でも、日の浅い職員にはリップサービス好きなのがときどきいて、上記のような説教をしたこともあります。大概、外からの評判はいいんですといってふくれっ面をしますが、1度か2度、利用されたりねじ込まれたりして痛い目を見ると大体直ります。)

あまり慣れていなさそうな相手の場合や、同業者同士でもかなりヘビーな問題を扱っているときは、休憩時間に記録に残らない形でぶっちゃけ話をしたり、節目節目に懇親の場をもつこともあります。(もちろん自費・割り勘ですよ。念のため。)
しかし、繰り返しになりますが、この方は課長さんです。私は、上記のようなことも、一悶着あれば記事にしたくなる記者さんたちがいることも全部分かった上で、あえてTPOを外し、掟破りをした人だと思うんですが、考えすぎなんですかね。

単に「同じ老健局なのに、まともに質問に答えないとはけしからん」という、極めて個人的な感想に過ぎないと思います。熊田さんのブログだからといって、深読みするだけ時間の無駄でしょう。

ちなみに、同じ老健局だからといって、主管部署が異なれば、かつ別の目的で開かれた会議の場であれば、無責任なことは答えない(答えられない)のは当然だと私は思います。これは厚労省に限らず、一般企業でも同じだと思います。

ましてや、その場で一言で答えられるような簡単なテーマではないのですから。

わざわざブログに取り上げる話ではなかったというのが、私の感想です。

たしかに、だから何? と言いたくなるブログではありますけど
行政の人たちがコメントしている内容も
だから何? と思いますね。
そういう会議でKYな発言が出たこと自体
立派なニュースでしょう。

> しかしながら、それを公開の会議の場でやるのが適切かどうかはまた別の問題です。

 会議と称して、何のために全国各地から会議室に人を集めているのか、お考えになっては如何でしょうか。情報伝達だけが目的であれば、その必要はありません。

 質疑応答も同じ事です。事前に聞いておけというのであれば尚更です。

 もはやわからないというのであれば、一切止めては如何でしょう。

>大石寺様

多分、行政の人「たち」というか、私のことだと思いますが、こういう発言は珍しいのですから、その背景を推測で適当に解釈して満足するのではなくて、もう少し確かめてみれば良かったのでは?というのが趣旨です。

厚労省が冷たくて縦割りで非効率だ、地方自治体かわいそう、というのはいつもの記事ですが、たとえば、いち中核市が、組織として、明確な悪意を持って厚労省に弓をひいている、というのなら、もっと大きなニュースです。

>中村様

おっしゃっている趣旨が些か揺れているのではないか、という気もしますが、先の御投稿の内容や、私の理解を修正されていないところを見ると、温かい言葉で苦労をいたわってあげればよかった、という御意見でいいのですよね?

想像ですが、当該会議の目的についての定めは、おおかた情報伝達と意見交換、というところでしょうか。自治体間の情報共有や、自治体から国へのフィードバックも入っているかもしれません。いずれにせよ、国が多数の自治体に対して、通知や事務連絡と資料の送付だけでは伝えきれない複雑な事項を説明するには、一堂に集めて説明するのが一番効率的でしょうから、情報伝達が会議のメインだったとしても、それ自体が悪いとは思いません。もちろん、それに関して質疑応答をすればより理解も深まるでしょうし、意見交換も情報共有もフィードバックも、目的から外れないなら併せて大いにやればよろしい。

そのなかで、趣旨から外れた、恨み節らしきものが出たわけです。これがイレギュラーであることは確かですが、応じ方というものがあるだろう、これに無愛想に「いや、別の課のことなんで。」と言われたら、そりゃあカチンと来るだろう、せっかくみんなはるばる集まってきてくれているんだし、少しは温かい対応してあげなよ、というのはわかりますよ。

ただ、繰り返しになりますが、これは友達同士のおしゃべりではなく、プロ同士の仕事です。ましてや、来ているのは部下を抱えている管理職です。介護保険に関する状況は詳しく知りませんが、国が隙を見せたとなれば、じゃあこちらが楽になるように便宜を図れとか、もう少し金を回せとか、ちゃんと抜け目なく突っ込んでくるのも、その善し悪しは別として、部下や上司が彼らに期待している役割の一つでしょう。それに応えられないことは分かっているのですから、最初から甘い顔はしない、というのは、そんなに冷たい選択肢ではありません。

中村様は「組織人としては甘やかされてきた」とのことで、こういう組織で仕事をする者の話が腑に落ちないところもあるかと思いますので、もう少し別の観点からの御説明も加えましょう。

国も地方自治体も、行政の中での役割は違うものの、国民から見ればみんな「役人」です。客が見ている前で身内に恨み節なんて、みっともないと思いませんか?例えばレストランで、客の前でホールスタッフがキッチンのスタッフの手際が悪い、とわめいていたらみっともないでしょう?客の前でみっともないことするな、プロなんだから、少し頭冷やしてこい、という話、これなら分かりませんか?

> 客の前でみっともないことするな、プロなんだから、少し頭冷やしてこい、という話、これなら分かりませんか?

 そこまでおっしゃるなら、最初に嫌な思いをしているのは国民で、その反応をモロに受けているのが地方です。

 地方に国民の声を代弁しているという気持ちはほぼ皆無かも知れませんが、であれば尚のこと、国民に対して一言あって然るべきタイミングであったと考えられませんか。

 また、「頭冷やしてこい」というのは、今後、ある種の覚悟を必要とするご発言であると思います。

>中村様

中村様は積極的に御反応いただいて、その点では大変うれしいのですが、コメントの内容が、私にはわかりにくい傾向があります。もう少し詳しくご説明いただけると助かります。

中村様ならどうお答えになるんですか?老人保健課の職員ではなかったとして。どんなものをイメージしていらっしゃるのか分かりづらいので、もう少し具体的にお話しいただけると助かります。

私の方で無数にカギカッコを開いて、「『・・・』ということですか?もしそうなら・・・」とやってもいいのですが、あまり効率的ではありません。ぜひ中村様の方で、カギカッコを開いて、こういうことを言えばよかった、とはっきりおっしゃってくださいませんか?

 それは自分の仕事ではないでしょう。それに、部外者が具体的に取るべき行動を指摘しても、当事者の考え方そのものが改まらない限り、せいぜいが一度限りの事に終わります。

 時間をかけてMLなどで相談なさっては如何ですか。

 ただ、このままなら孤立化が一層進むであろう事は間違いないと思います。

>中村様

私としては、中村様は積極的に発言してくださる割には、おっしゃっていることがどうも抽象的で、何を言ってらっしゃるのかわかりにくいので、もしこれが単に中村様の個性によるもので、特段の意図がないのであれば、もう少し具体的にお考えを話していただければ話が深まるかな、と思っただけです。

失礼ながら、中村様個人のお考えにそこまで興味があるわけでもありませんので、何かそうする訳があるのというのであれば、別に無理は申しません。

不毛なのでお二人ともそろそろやめませんか?

一言だけ
>ただ、このままなら孤立化が一層進むであろう事は間違いないと思います。
こういう言い方は何か群れに属する方が正義とでもいうような排他的な狭量さを感じさせるのでどうなんでしょうね。

熊田さんの記事と、コメント欄のやりとりを拝見して、お役所仕事・お役所会議はやりきれない、ということが良くわかりました。

現場からの要求に対して役人が動かないことの言い訳に自分から縦割り行政だからという理由を挙げる滑稽さ。

で、ほんとに役人は縦割りだから迅速に動けないのかというと、白山会という現場団体からの認可要求に対しては厚労省役人がすぐ認可に動いたばかりでなく、縦割りでいうと全然別省庁である郵政省の役人まで考えられないほどの光速審査をおこなってほぼ申請即認可という、白山会のためにはなぜか模範的に迅速な省庁間連携を実行しています。
なんだ、やればできるじゃん、中間管理職クラスの役人だけで迅速な縦割り行政の壁を超越した省庁間連携に基づく大きな機動的行政が。

なぜか白山会の要求は申請の仕方を吟味することなく直ちに大型行政対応できるのに、一方でこの「ある中核市の担当者からこんな」回答要求に対しては中間管理職クラスの司会者役人が「ご質問があれば、個別に老人保健課にお電話いただければと思います」などと質問の仕方が手続きを経ていない云々として「却下」裁決してますが、いかなる権限の元に行政対応できないと一役人がその場で裁決できるのでしょう。「直ちに上へ報告して一両日中に責任者が公式にお返事します」と機動的対応する姿勢を見せる回答ができないのかね。

白山会への対応で見せたように現場役人の裁量だけでもやればできるのはあきらかなのに、それを最初からやらないと司会者役人が宣言するのは行政の看板に偽りあり、この司会者役人のこういう却下回答は、民間の取引に置いては給与契約違反か故意であれば給与詐欺に均しい行動ですな。

そもそも役人さんは本来縦割りの内部では上意下達を金太郎飴のごとく常時徹底させておくことが業務そのものであるはず。その仕事を達成して維持することで我々の払った税金から給料貰ってるのであって、人事院から給料貰ってるんじゃないということをご存知なのかな?

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