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中野区立中野中学校授業報告

皆様 こんにちは。

東京地方は、梅雨に入って数日はシトシトと雨が降る日が続きましたが、今週は太陽を見ることのできる日が多く、だいぶ蒸し暑い日が続いています。

梅雨時には古傷がうずく、というようなことを子供の頃に祖母から聞いた覚えがあり、私自身もあまり腰の調子が良くありません。皆様の体調の方はいかがでしょうか?

さて、6月8日(土)に今年度2回目の「いのちの授業~がんを通して」を中野区立中野中学校で実施いたしました。

全校生徒約400名でしたので、実施規模としてはちょうど良いサイズでもあり、充実した授業が展開できたと感じております。

授業は2~3校時に実施しましたが、直前の1校時に事前学習を入れていただきましたので、前回の杉並区立富士見丘中学校同様、生徒さんたちにとっても自然な流れの中で話を聴いていただくことができたのではないでしょうか。

1校時の最終準備確認においても、学校の皆様にご協力をいただいたお蔭と新しい学校で設備が充実していたこと、イタリアとの中継は2回目ということもあり、よりスムーズに準備できました。

授業の方は、いつも通りの流れで進んでいき、私の導入部と久住さんの「がん」についてのお話の時には少し落ち着きのない姿を見せていた数人の生徒さんも、阿南さんのお話にはジッと聴き入っている様子がうかがえ、阿南さんに真夜中(イタリア時間では午前1時半過ぎから4時半過ぎ)にご参加いただいていることに感謝の気持ちでいっぱいです。

「質問タイム」では、前回同様、阿南さんに対する質問がより多く出され、阿南さんにはiPadによる質問者の顔を見ながら質問を聴いていただき、お答えいただきました。中には数人、自分の顔がスクリーンに映るのが恥ずかしいので、ということで音声のみで質問した生徒さんもいましたが、阿南さんは終始一貫丁寧に答えてくださいました。

最も記憶に残ったのは、3年生の女子生徒から、「私もお母さんと仲が良くないのですが、何か改善方法がありますか? 阿南さんが実践していたことはありますか?」というような趣旨の質問が出されたことです。阿南さんが、中学生の頃からお母さんのことが大嫌いで関係が悪くなっていったこと、病気になって初めてお母さんのことが心配で仕方なくなったこと、今の自分を待っていてくれたことに感謝していること、をお話の中で生徒さんたちに伝えてくださったことを受けての質問でした。全校生徒の前で自分の家庭の話をすることはとても勇気のいることだと思いますが、阿南さんのお話を聴いて、「この人だったら何かヒントをくれるかもしれない」と思ったのではないでしょうか。

「口で言うのが難しい時は、短い手紙のような紙に書いて自分の気持ちを伝える方法もあるのでは。」というような阿南さんのお答えに、質問してくれた生徒さんも納得していたようです。

1学期の実施予定はこれで終了しましたので、7月中を目処に総括会議を実施し、2学期実施に向けてさらにより充実した授業を提供していきたいと思っております。

次回は、2学期に入って間もない9月14日(土)、瑞穂町立瑞穂第二中学校での実施となりますので、7月中に事前訪問を済ませておく必要があり、学校側との日程調整の結果、7月3日(水)にお邪魔させていただくことになりました。

引き続き、皆様の応援をいただけますよう、お願い申し上げます。

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