臨床研修検討会5
武藤
「もつかもたないか分からないけど、2年間やったくらいでプライマリケアができるようになるわけない。あくまでも、その先に向けての助走。そんなにたくさん見ても仕方ないのでないか。一番大事なのは救急」
高久
「たしかに小児科の先生も小児救急だけやらせてくれと言うし精神科も同様だ。救急を延ばすという考え方はある。専門家のところを回ってもプライマリケアには役に立たない」
武藤
「外科も救急で十分」
齋藤
「だったら地域も3ヵ月やった方がいい」
高久
「そうなると必修だけで1年になって、そこに選択必修を重ねたらフレキシビリティがなくなってしまう。ところで、そろそろ時間なんだが終わっていいか」
事務局
「募集定員の所について何かコメントがあれば」
齋藤
「ベッド数など物理的な規模と研修の質とが一致する証拠はない。むしろ指導の質が問題で、規模だけで枠をはめると、今まで中小でも一所懸命やってきたところはあって、そういう所の先生方がガッカリする」
永山
「救急患者の受け入れ数が少なければ、救急を必修にしても研修医の担当する患者がいなくなってしまうから、そういった所を施設基準に盛り込めばよいのでないか。ベッド数だけでないというのは賛成」
高久
「救急の問題は関連病院的なものでカバーできるのでないか。工夫の仕方でいろいろ。もちろんベッド数だけではない」
齋藤
「たすき架け研修は、大学にとっては便利だろうが、受け入れる側の病院にとっては自主的にやっているものではない」
福井
「中小病院で研修を受けた方が満足度は高いというデータもある。ベッド数で制限するのは問題になるだろう」
高久
「それではよろしいか。次回は18日の17時からだったか」
事務局
「17時半から」
高久
「2時間という予定だったが、いろいろな問題が出て自信なくなっちゃったので、もう少し時間取れたらと思う。後ろの時間を少し空けておいていただければ」
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