「自閉症について知ってもらいたいこと」 松田文雄氏の講演
■「自閉症」について次第に分かってきたことは?
だんだん分かってきたことがあります。例えば、けいれん発作、てんかん発作が起こることがあった。
脳波の異常ですね、これも少ないところでは十数パーセント、多いところでは80%以上に何らかの脳波の問題が生じると。あるいは、何らかの、既に脳に問題があることが分かっている子どもたちに似たような特性がある。
あるいは、知的な発達の遅れがある場合が少なくない。あるいは、言葉の発達に遅れがある場合が少なくない。あるいは、言葉の発達に遅れがあるあることが多い。あるいは、言葉を使ったやり取りが難しいことが多い。あるいは、人間関係を円滑に保つことが難しい。社会性を身に付けることが難しい。
いろんなことがだんだん分かってきまして、発達そのものに何らかの問題があるんじゃないかと考えられてきた訳です。
さらに、自閉症と似たような特性を持つグループとして、そこ(スライド)に挙げてありますように、「レット障害」「崩壊性障害」「アスペルガー障害」「非定型自閉症」「特定不能の広汎性発達障害」、そういう名前が付いています。
これらを全部ひっくるめて、「広汎性発達障害」と呼んでおります。