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ニュース〜医療の今がわかる

勤務医対策で、「ドクターフィー」を導入か (下)

■病院の機能に応じた分類

 続きまして、「診―2―2」(病院の機能に応じた分類)から「診―2―3」(基本診療料)、「診―2―4」(入院基本料)が一連の資料になっております。
 「診―2―2」というのは、現行の病院、有床診療所、それぞれを俯瞰(ふかん)した図になっております。ちょっと、かなり細かく複雑に書き込んでおりますので、ここだけはちょっと丁寧に説明させていただきます。

(資料「診―2―2」病院の機能に応じた分類)
「診―2―2」(病院の機能に応じた分類).jpg 右上の方、カラーの資料を持っていらっしゃる方にカラーで申しますと、黄色(薄い肌色)とオレンジ色(濃い肌色)の上の方に「医療法上の位置づけ」とグリーンであります、左側が一般病床、右側が療養病床となっております。

 医療法上は「一般病床」ということで、黄色い部分、病床数がそこに掲げている通り。

 一方、「療養病床」はオレンジ色の部分になりますが、医療法上はその右側の部分、少しオレンジ色が薄くなっておりまして明朝体になってますが、「介護療養病床」、介護保険適用の部分も含めて「療養病床」という整理にしているということであります。
 こちら(療養病床)は34万3400床ということで、医療保険適用の「療養病棟」と「介護療養病床」の内訳はこういう形ということになります。

 それから、少し目を転じていただきますと、グレーになっているところが「有床診療所」の部分でございまして、ここが「一般」と「療養」に分かれるということになります。このほか、この下に「精神」と「結核」と、大きくは、こういう構造になっております。

 もう一度、「一般病棟」に目を転じていただきますと、医療法上は「一般病床」と分類されているものの中に、左側の点線で囲ったところ、ピンク色の部分、「一般病棟」の中でDPC、いわゆる包括払いの形で網が掛かっている領域があるということであります。

 それから、白抜きになっていますが、「特定機能病院」から「専門病院」「一類感染症」「救命救急」と、ずーっと並んでおります。

 ちょっと細かな話になりますけれども、角の取れた長方形というのは、「病院単位」「病棟単位」を原則とするもの。それから、角のある長方形というのは、「病床単位」ないしはいくつかの病床を集めた「ユニット単位」になっている病床の区分と、こういうことになります。いずれにしましても、こういう形で病棟が区分されているということになります。

 少し細かな話をしますと、「回復期リハビリテーション」という真ん中のやや上の方を見ていただきますと、「回復期リハビリテーション」が「療養病床」にも足をかけて、そして「一般病床」にも足をかけてまたがる形になっておりますが、これは「両方で(点数を)取れる」という意味でございます。

 以下、またがっているところ、例えば左側「特定機能病院」の隣に「専門病院」とか「一類感染症」とかありますが、「専門病院」については「一般病棟」、つまり「出来高(払い)」で点数を取ることもできるし、DPCの場合もあり得るということです。
 以下、「救命救急」などについてもそうでして、「DPCでないと救命救急が取れない」という訳ではなくて、どちらでも取れるということで、またがった形で整理をしています。

 なお、この資料をご覧いただきときにご注意いただきたいのは、右端に書いておりますが、いくつかの統計を基に作っておりますので、統計のオリジナルが違います。
 例えばDPCで言いますと、最新のDPCの病床(数)を使えばよかったんですが、他の統計との整合性を取るために平成20年7月1日現在ということになっておりますので、先程(DPCの審議の際に)出しました資料とは、ちょっと年次が違うということで、そこだけご注意をいただきたいと思います。

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