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ニュース〜医療の今がわかる

銚子市民はリスクを分かっているのか 医療構想千葉発足


〔会場(県医師会理事)〕
 医師会へのマイナスイメージがついてしまうといけないので一言。開業医と勤務医は連携が前提だ。

〔会場〕
 一般の市井の勤務医が問題に立ち向かおうとする時、立ち去る以外の方策はあるのか。

〔小松〕
 いろいろな方法がある。ここに来ている上先生(昌広・東大医科研准教授)は情報を大量に行き渡らせることで世の流れを変えた。大野病院事件の時にはメーリングリストが大いに役立ったと聴いている。

 でも、そんなことより一番大事なのは選挙だ。

 それから改善のサイクルが持続していくためには、厚生労働省をチェックできるだけの医師の組織が必要。そのために医師会を変える必要がある。私は開業医を敵だなどと一言も言ったことはない。しかし日本医師会は敵だ。日本医師会は、明らかに勤務医に対して敵対行動を取ってきた。その謝罪も未だにない。

〔竜〕
 このシンクタンクの中で議論してネットを通じて発信していくのも大事じゃないか。銚子だって、今度当選した元の市長が大学を誘致するのに100億円使っておいて、病院に赤字が1億円出たからといって医師の給料を下げたのがきっかけで崩壊した。やはり選挙でいい人を選ばないと無理だ。変な人を選んだら、病院なんてあっという間に潰される。基本的に政治家なんてバカなんだから、利口な人の言うことをきいてもらわないと困る。今日来てくださっている政治家の方たちのように地元に密着した人は大事。それが地域の本音。であれば一緒にできる。

 旭中央の問題に関していうと、旭市民が偉かったからあれだけの病院ができたんじゃないということは忘れないでほしい。諸橋芳夫という1人の医師が東大から寒村の小さな診療所へやってきて一所懸命地域医療をやった。その志に共鳴した医師が全国から集まってあれだけの病院になった。その旭中央病院がやりたいことをさせない旭市民とは一体何なのか。日本一有名な病院が不採算部門を切り捨てるはずなんてあるわけない。バカにしないでほしい。公立病院が働かない職員を抱えているのは事実。私も管理者をしていたからよく分かっている。そういう働かない職員をいかに働かせるかが院長の手腕でもあるのだが、そのためにもIHNを明確にして旭中央の力を発揮できるようにすることは大事だろう。

 ところで、せっかく上さんが来ているので、闘い方についてひとこといただきたい。

〔上〕
 知り合いに1人ぐらい情報発信に長けていそうな人がいるはず。その人に問題点を伝える、そうするとまたその知り合いが自分にできることをする、そうやって連鎖させて色々な方に問題点を知ってもらったらいい。

 千葉は、お金はあるのに医師が極端に少ないということで飛びぬけちゃっているので、現状を知らせれば、ヤマっ気のある優秀な人たちが勝手に集まってくる。問題点を隠していると誰も気づかれずに終わってしまう。問題点さえ明らかにすれば、解決する人が必ず出てくる。

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